■節子への挽歌4527:金閣寺の記憶
節子
先日、京都に行ったときに久しぶりに金閣寺に寄りました。
ここは節子との最後の京都旅行の時にも立ち寄ったところですが、ほかにも深い思い出があるところです。
節子に「結婚でもしてみないか」と声をかけて、節子の両親にメッセージを録音して送りました。
そこから大騒ぎになりました。
節子の両親が慌てて私に会いに京都まで出てきたのです。
それはそうでしょう。
どこの誰かもわからない、いささか常識はずれの結婚申し込みに、親族会議が開かれ、節子の本家からは大反対にあったのです。
それに当時はまだ節子の姉が結婚もしていませんでした。
まだ伝統的な文化が残っている滋賀のことですから、都会の者に騙されるのではないかと思われても仕方がありません。
たぶん会ったのは京都でした。
喫茶店だったような気がしますが、まあ私と話して納得してくれました。
幸いに節子の両親は柔軟な発想をしてくれる人だったのです。
そしてその時か、改めて環境は思い出せませんが、節子の両親と一緒に4人で金閣寺に行ったのです。
何で金閣寺だったのかも覚えていませんが、節子の両親が金閣寺の裏山の小道を歩いている写真がわが家の廊下に飾ってあるのです。
その坂道を、今回も歩いてきました。
もう50年たつのに、坂道は変わっていませんでした。
今回、京都を歩いて、かつての記憶が生き生きと蘇る場所と全く蘇ってこない場所がありました。
その理由はわかりませんが。
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