■節子への挽歌4517:「幸せは経験するものではなく、あとで思い出して気づくもの」
挽歌を書かなかった1か月の間に、少しだけですが、書類などの整理をしました。
その時に、節子が使っていた小さな手帳が出てきました。
節子はいつも、小さな手帳を持ち歩いていて、何か気になることがあるとメモしていました。
その一冊が、私の書類に紛れ込んでいたのです。
もっともその手帳には1ページだけが書かれていて、残りはすべて白紙でした。
そこに書かれていたのは、次の言葉でした。
幸せは経験するものではなく、あとで思い出して気づくものだ。
その下に、「オスカー・レバント(ピアニスト・作曲家)」と書かれていました。
たぶん闘病中のものでしょう。
どういう思いで、この言葉を書き残したのかわかりませんが、この言葉は私へのメッセージのようにも聞こえます。
私の気持ちにぴったりです。
節子はどうだったでしょうか。
病気になった後に、それまでの「幸せ」に気づいたのでしょうか。
残念ながら、節子とこういう会話をした記憶がありません。
節子は今頃、彼岸で「幸せ」を思い出しているでしょうか。
そうだといいのですが。
今日は気持ちのいい冬晴れの朝です。
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