■節子への挽歌4549:カミユとサガン
節子
世界中にいま、新型コロナウイルスが広がっています。
WHOは最近パンデミック宣言をしました。
世界各地でパニックも起こっているようです。
まるで、中世ヨーロッパのペスト流行を思い出させます。
人類はなかなか成長しないようです。
カミユの「ペスト」がまた読まれているそうです。
たぶんほとんどの人は途中で挫折しているでしょうが。
私も2月になって、思い出して「ペスト」を読み直そうと思ったのですが、字が小さいので挫折しました。
私の手元にあるのは、新潮社の世界文学全集です。
私が大学1年の時に読んだ本です。
その頃、刊行が始まった新潮社の世界文学全集は想定がそれまでの全集にはないソフトなデザインで、とても新鮮でした。
たしか2冊目はサガンだったと思いますが、その2冊はすぐに読みました。
しかし3冊目以降の記憶がありませんし、私の書庫にも残っていません。
カミユとサガンは、節子に会う前の私の青春を象徴しています。
節子と暮らし始めて、それらは忘れられてしまいました。
節子との暮らしの中で、カミユもサガンも必要なくなったのです。
新型ウイルスのパンデミックから思わぬ方向に行ってしまいましたが、これを書いているうちに、もう一度、「ペスト」を読んでみようかという気になってきました。
節子がいなくなった後、カミユの「異邦人」は読み直しました。
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