■湯島サロン「新型コロナウィルスにまつわる気になること」報告
新型ウイルスというよりも、中嶋一統さん(「陰謀論」研究家)が呼びかけに書いた、その背景にあるかもしれない「陰謀」に、多くの人は関心を持ったようです。
「陰謀論」は、みんなどうも大好きのようです。
しかし参加者が多いと湯島サロンもクラスター形成の危険性があり、それこそ「陰謀」に利用されかねないので、換気には気をつけました。
中嶋さんは、新型ウイルスが広がりだしたころから、その背後にある「意図」あるいは「人為」について話されていました。
陰謀を「隠れたはかりごと(謀)」と捉えれば、どんな事件や現象にも、かならず陰謀はつきものですが、「陰謀」というとフリーメーソンとかユダヤのプロトコルとかを思い出してしまい、荒唐無稽と片づけられてしまうことこそが、「陰謀の罠」だと中嶋さんは、以前、湯島のサロンで話してくれています。
私も「陰謀論」を一笑に付すことなく、そこから気付きを得ることこそ大切だと考えていますので、今回、中嶋さんにサロンをお願いしましたが、こんなに多くの、しかもさまざまな立場の方(それも女性が多かったです)が参加されるとは思ってもいませんでした。
しかし、そこにこそ、まさに現代の社会の問題が暗示されているのかもしれません。
中嶋さんが今回の新型ウイルスの流行の背後に「陰謀」があると考える理由はいくつかあります。
中嶋さんは、今回のウイルス騒ぎが始まった中国の武漢の立地をまず問題にしました。
その周辺にある研究所やそこで行われたイベントなどを調べてみると、どうも「人為」を感ずるというのです。
そう思っていたら、2月になって、新型ウイルスのゲノムに人工の加工跡があることが判明しました。これはもう「自然の営み」ではなく、なんらかの「人為」が関わっていることは明らかです。
さらに、2月にあるセミナーで会った人から、10月頃の情報に従って大量のマスクを購入して年内に大きな利益を得たという話を聞いて、「陰謀」の存在を確証したそうです。つまり秋頃には新型ウイルスの大流行を知っていた人たちがいたというわけです。
そうした視点で考えると、各国政府の動きや製薬会社の動き、ワクチンに関する動きも納得しやすく、またそれを裏づける小さな事件もたくさんあるというのです。
問題は、誰が何の目的でやったかということですが、これはいささか複雑すぎて、簡単には説明できませんが、そこでさまざまな「陰謀論」も出てきました。
一時は、新型ウイルスを離れて、いわゆる「陰謀論」、たとえば、9.11事件疑惑や宇宙人疑惑などにまで話は広がりかけました。
なんとかまた新型ウイルスの話に戻りましたが、これからの見通しに関しても中嶋さんは明確に話されました。
いささか複雑なのは、オリンピックと米国大統領選挙との関係です。これらがもしかしたら「陰謀」にもつながっているのかもしれませんし、逆に「陰謀」のプログラムを狂わせてしまったのかもしれません。
日本では、新型ウイルスよりもオリンピックのほうにマスコミも政府も関心があるような気もしますが、新型ウイルスとオリンピックの関係をきちんと整理して振り返ると、いろんなことに気づくはずです。
こうした話を踏まえて質疑応答に入りましたが、話はかなり広がりました。
なにしろ新型ウイルスに関しては、あまりにも情報が少ないですから、いかようにも物語はつくられます。それに、いまマスコミなどを通して出回っている情報やデータはおかしいことがたくさんありますので、なにか大きな「陰謀」を勘ぐりたくなるのは当然です。
中国のデータや情報はあまり信用できないという話がありますが、日本政府が発表するデータや情報も同じ、ある意味ではそれ以上かもしれません。
しかし、不安感をあおられる中で、私たちは、政府や「専門家」をあまり信頼できないにもかかわらず、その指示に従うしかないのです。
そんな話から、インフルエンザのワクチンへの不安の話も出ました。
しかし、その一方で、新型ウイルスのワクチンを待望してしまう。
いやはや困ったものですが、もうみんな「右往左往」せざるを得ない。
まさにそこに「陰謀」の実態が現れているのかもしれません。
いや、そこにこそ、現代という社会が象徴されているのかもしれません。
現代のように、自由意志で行動する〈自分〉が揺らいでしまうと、多くのことを誰かにまかせなければならなくなってきていますが、そのために、実際のプロセスが見えにくくなり、巨大な見えない組織に操られているかのような不安に襲われがちです。そうした時に、「陰謀論」がはやると言われています。
陰謀論は、一種の娯楽文化とも言われますが(サロン参加者のなかにも陰謀論を楽しんでいる人たちがいました)、しかしその中には時代を見る大きなヒントがあるとも言われています。
それは、あらゆるものはつながっていて、しかもすべては、現在を説明するためのものであるという、陰謀論の根底にある考えが、ともすると見失いがちな社会の全体像への目を開いてくれるからかもしれません。
サロンの話し合いの中で何となく合意されたのは、次の3点です。
世間に流れている情報をうのみにせずにしっかりと自分で考えることの大切さ。
自らの健康を一人ひとりがしっかりと自らで守ることの大切さ。
大きな陰謀にごまかされずに、もっと身近なところで作動している小さな陰謀(意図隠し)にもしっかりと目を向けることの大切さ。
新型ウイルス騒動に目を奪われている間に、もっと大きな「意図」が私たちの生活を壊していかないように、気をつけなければいけません。
新型ウイルス騒動から学ぶことはたくさんありそうです。
もちろん、まずは新型ウイルスの被害を広げることに加担しないようにしなければいけませんが。
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