■サロンのこと
新型ウイルス騒ぎで湯島のサロンがほぼなくなりました。
サロンに来てくださっている方や関心を持っていただいている方から、実際に集まるサロンが難しければ、ZOOMなどを活用したらどうかという提案がかなり届いています。
それを見て、私がやっているサロンの主旨が、やはり伝わっていないのだと、肩から力が抜けてしまっています。
これを契機に、湯島のサロンをやめようかと思いましたが、昨日、普段は参加できない遠隔地の方から、サロンを継続してほしいという電話をもらいました。
その人にとっては、ほとんど参加はできないが湯島のサロンという場があることが意味があるそうなのです。
それで気を取り直して、継続することにしました。
それに、私の主旨が届かないのは私の説明不足なのだろうと思い、改めて思いを書くことにしました。
私が湯島でサロンをやっているのは、生身の人間の出会いの場をつくるためです。
そして、さまざまな意見に触れて、自分の考えを相対化し、そのうえで自分の言葉で考え話す生き方を広げたいからです。
時々、サロンのことを勉強会とかワークショップとか、セミナーとかと表現する人がいますが、そうではなくサロンなのです。
知識を得ることが目的ではないのです。
最近は、講座型サロンとか勉強会的サロンもありますので、誤解を与えているかもしれませんが、湯島では「知識」や「情報」よりも、その人の「思い」や「考え」を大事にしています。
違う考えや生き方の人たちとの出会いから、ゆるやかな「コモンズ・コミュニティ」が生まれればと思っています。
さらに、参加した人にとっても「生き方」を問い直す機会になれば、主宰者の私はとてもうれしいです。
もう一つ重視していることは、人間がシステムの端末になりだしているとしか思えない最近の流れに抗いたいと思っています。
うまく説明できないのですが、だからむしろZOOMなどには否定的なのです。
ソーシャルディスタンスなど置くことのない、ましてや機械を通してでない、人と人との触れ合いを大切にしたいのです。
参加できない人のためにとも言われますが、別に毎回参加する必要はなく、まあ参加できる時に参加するくらいの付き合いが大切だと思っています。
それに参加しなくても、なんとなくつながっているという関係があれば、それで十分だと思っていますので、かなり主観的な報告を送らせてもらっているのです。」
ZOOMなどを活用したサロンも意味があると思いますが、それは私が目指している湯島のサロンとは似て非なるものですから、もしやるとしたらまったく別のシステムとして考えたいと思っています。
親切にいろいろと提案してくださる人には感謝しますが、そういうわけで、私自身がZOOMなどを使ったサロンをやる可能性はゼロです。
もしどなたか、湯島とつながる形で、ネットサロンをやろうという方がいたら、協力させてもらいますが、そんなわけで、いただいた提案には対応できませんので、ご容赦ください。
しばらくテーマサロンは開催できそうもありませんので、私の思いを話させてもらうサロンを始めようかと思っています。
またご案内させてもらいます。
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