■皆さんにも是非読んでほしくて紹介させてもらいます
今朝の朝日新聞で、藤原辰史さん(農業史・環境史)の寄稿を読み、そこから藤原さんが書いた「パンデミックを生きる指針」という論考のPDFを読ませてもらいました。
とても考えさせられる論考です。
公開されていますので、ご紹介します。
たとえば、こんなメッセージにとても共感しました。
世界現代史は一度だって看護師などのケアの従事者に借りを返したことはない。
本当に怖いのはウイルスではなく、ウイルスに怯える人間だ。
人びとが、ただでさえ蔓延していた潔癖主義に取り憑かれ、人間にとって有用な細菌やウイルスまで絶滅の危機、それによる体内微生物相の弱体化、そして免疫系統への悪影響に晒されるかもしれない。
組織内、家庭内での暴力や理不尽な命令に対し、組織や家庭から逃れたり異議申し立てをしたりすることをいっさい自粛しないこと、なにより、自粛させないこと。
危機は、生活がいつも危機にある人びとにとっては日常である、というあたり前の事実を私たちは忘れがちである。
そして、私が一番、共感したのは次の一文です。
試されるのは、いかに、人間価値の値切りと切り捨てに抗うかである。
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