■大切なのは今のような状況での生活設計をしっかりと考えることだと思います。
新型ウイルスは、すでに国内に蔓延していて、しかもかなり長期的にいまのような状況は続くだろうと思っています。
2月中ごろに抱いたその思いは今も変わりません。
クラスターでウイルスが留まるはずはありません。
それにそんなに短期間で終息するはずもありません。
ですからこの2週間が重要だというように、問題を矮小化する方法には違和感がありました。
休校するなら半年先まで考えて仕組みを検討すべきです。
医療崩壊が問題であれば、そうならないように制度改善に努めるべきです。
しかし、問題を時空間的に矮小化したために、対策もとても短視眼的なものになってしまっているように思います。
何やらマスク不足が緊急の課題のようにさえ見えてしまいます。
今日になって、全世帯にマスクを2枚届けるなどというばかげたことが発表される現状を見れば、政府がまじめに考えているとは到底思えません。
それだけのマスクがあるのであれば、国民にではなく、医療や福祉関係の施設に今すぐにでも配布すべきです。
政府が医療制度崩壊など考えていないことが感じられます。
そんなことをやっている時ではないでしょう。
新たに法律を立案するときでもない。
まずは現場でできること、やるべきことをやることが必要です。
そうしたことは、2月の末くらいからかなり現場から指摘されていますし、テレビでも現場で仕事をしている人たちから要請されていました。
私のようにテレビでしか状況を推測できない立場でも、しっかりとみていれば、だれが誠実に発言しているかはわかります。
それにいま毎日発表されている感染者数は、私にはまったく理解できません。
そもそもベースになる検査対象者数が発表されていませんから、感染率はまったくわかりません。
関係者がその気になればいくらでもつくり出せる数字です。
ただただ不安をあおっているだけのようにも思います。
統計はいかようにも物語を生みだせるのです。
大切なのは実際に何が起こっているかです。
不要不急の外出など、そもそもそんなにしている人はいないでしょう。
みんなそんなにいい加減に生きているわけではありません。
明日に延ばせることは明日にしろというのであればわかりますが、明日ならいいのかということになります。
その理由にはほとんど根拠はないように思います。
このウイルス騒ぎが1週間や2週間で収まるはずはないでしょう。
むしろ今の状況は問題を先延ばしし㎡複雑にしているようにも思えます。
何が一番大切なのかがきちんと考えられていないような気がします。
不安をあおるような状況は避けなければいけません。
それこそが、感染を広げ、混乱を起こしかねません。
みんないまの「自粛生活」を3か月もつづけるのでしょうか。
それに「自粛」もいいですが、いまの状況でもできることはたくさんあります。
そういう視点で考えないと長期的な生活設計はできません。
私は、自らの健康を守るとともに、生活をしっかりと維持していきたいと思っています。
それが一番大切なことだと思うからです。
昨今のグローバルした状況では、このウイルス感染症が1年以内に終息するとはとても思えません。
そういう視点で、私は生活しています。
決して一過性の災厄ではありません。
緊急事態ではあると思いますが、その先も考えて、自らの生き方をしっかりと考えたいと、私は思っています。
今月を乗り越えればいいわけでは決してありません。
生活はずっと続いていくのですから。
| 固定リンク
「医療時評」カテゴリの記事
- ■宮庄さんの新著「新型コロナ真相 謎とき紙芝居」のお勧め(2022.03.30)
- ■「‟認知症と拘束”尊厳回復に挑むナースたち」のご紹介(2021.11.04)
- ■「ネオ・ヒューマン」(2021.09.11)
- ■第1回リンカーンクラブ研究会報告(2021.09.06)
- ■ALS患者の言葉に深く耳を傾けたい(2020.07.26)
「生き方の話」カテゴリの記事
- ■立ち向かう相手は誰か(2022.03.26)
- ■おすそ分けできる生活を取り戻したい(2022.03.17)
- ■医療関係者によるワクチン賛否議論を聞きたいものです(2022年1月13日)(2022.01.13)
- ■この2週間、牛乳をよく飲んでいます(2021.12.22)
- ■ジョニー・Dの独白(2021.12.03)
コメント