■節子への挽歌4624:寝室の模様替え
節子
昨日、寝室を模様替えしました。
節子がいなくなってからも、寝室にベッドを2つ置いたままでした。
昨日、その空いたままのベッドを搬出しました。
部屋の中央にあったベッドも、窓際の端におくようにしました。
寝室はこんなに広かったのだと、改めて思いましたが、昨日からそこで寝ることにしました。
雰囲気が一変しました。
少しずつですが、節子が住んでいた家も変わっていくでしょう。
ところで、昨夜、深夜3時ころに目が覚めてしまいました。
いつもとは違う「寝苦しさ」を感じたのです。
いままでは西向きに寝ていたのですが、南向きにしたのと、ベッドを壁にくっつけるようにしたのが影響したのかもしれません。
目が覚めてしまったので、昨日から読み出して、枕元に置いてあった、磯野真穂さんの「医療者が語る答えなき世界」を読んでしまいました。
そこにこんな文章が出てきたのです。
私たちは住んでいる場所や、それまで使ってきたモノ、そこで過ごしてきた時間に様々な意味を付与し、その意味とともに暮らす生き物でもある。亡くなった両親の実家を取り壊す時、それが単なるモノと場所の消滅以上の意味を持ち、私たちに複雑な感情を抱かせるのは、その空間に両親とともに生きてきた時間が流れているからである。
あまりにタイミングの良さに、ちょっと心が震えてしまいました。
そして結局、残りをすべて読み終えてしまいました。
部屋の模様替えは、人生の海図を変えること、なのかもしれません。
この本のことは改めて書きたいと思いますが、タイミングが良すぎます。
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