■節子への挽歌4654:オープンハートの集まり
節子
久しぶりに、オープンハートの集まりに顔を出しました。
オープンハートとは引きこもり体験者やいろんな問題を抱えている若者たちの居場所空間です。昨年から湯島の場を提供していましたが、コロナ騒ぎで3か月ほどやっていなかったのです。
3か月ぶりに開こうと思うと主宰者の阿部さんから連絡があったので、私も顔を出すことにしたのです。
別件があったので、遅れて参加しました。
部屋のドアを開けたとたんに、入口まで人があふれているのに驚きました。
みんなやはり集まりたかったのでしょう。
私は毎回参加しているわけではなく、時々顔を出している程度なのですが、みんな知っている顔です。なかには数年ぶりの顔もありました。
全員マスクをしていたので、私もマスクをしましたが、それぞれにこの数か月、いろいろとあったようです。しかしそれぞれに元気そうでした。ただ、先行きにもあまり明るさを感じていないのが気になりました。
集まっている若者たちは、いわゆるビジネス社会に乗って、器用に生きている人たちではありません。おそらく政府による支援策の恩恵もあまり受けていないのではないかと思いますが、今回のコロナでいろいろなことを感じているのではないかと思います。
経済環境も人間関係も大きく変わってきていますが、これまでの状況に居場所が見つけにくかった若者のなかには、居場所や仕事を創りだした人もいるでしょう。
居場所や仕事がないのは、自分の問題でもありますが、むしろ社会状況の問題ではないかと思います。そうであれば、この半年の状況に希望を見出すことも可能ではないかと思います。こんなにいろんな人が集まっているのだから、みんなで何かを始めたら、といつものように話しましたが、そういう話はオープンハートのテーマではなく、CWSコモンズ村のテーマかもしれません。
一度、そうしたアクティブサロンを考えたいと思いました。
世間を器用に生きている人たちや世間を卒業して余裕を持って生きている人たちよりも、世間にしがみつきながら不器用に生きている人たちと一緒にいると、なぜか心が安らぐのに気がつきました。
湯島のサロンも、最近、いささか世間離れしてきているのかもしれません。
もっと哀しい世間と重なっていかなくてはと、ふと思いました。
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