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2020/06/11

■あなたは「毎日が精一杯の人」なのですか?

普段はほとんど読まないメーリングリストの記事をふと読んでしまいました。
タイトルが「砂浜にさく薔薇のように」だったからです。
イランの孤児だったサヘル・ローズさんのことだなとわかったからです。
投稿者も私の知っている人です。
しかし書かれていることが心に鋭く突き刺さりました。

 (このメーリングリストの参加者の中に)毎日が精一杯の人があるかもしれないことは 認めましょう。(中略)でもあなた自身は精一杯の人なんですか そうなんですか。

 これを書いた人は私と一度だけ高校でクラスを同じくしています。
もう60年以上前のことですが、卒業後、まったく付き合いはなく、高校卒業生のメーリングリストで数年前に彼の投稿に出合ったのです。それから1.2回のメールのやり取りがありましたが、それだけの付き合いで終わっていました。

しかし今日読んだ投稿記事に書かれていた、「あなた自身は精一杯の人なんですか」という問いかけにはたじろいでしまいました。
最初は、精一杯の人がいるのにお前は余裕があるのに何をしているのかと受け止めてしまいました。もっとできることがあるだろうと責められたような気がしたのです。
しかし、繰り返し読んでそうではないことに気づきました。
どんなに精一杯でも、他者への眼差しを忘れるなという問いかけなのです。

投稿記事のタイトルの「砂浜にさく薔薇のように」は、昨年放映されたEテレ「こころの時代」のタイトルです。その番組では、毎日を精いっぱいで生きてきたサヘル・ローズさんが取り上げられていました。私もその番組を見て、ブログで紹介した記憶があります。ローズさんは「死から生が生まれる」と話していたような気がします。

毎日が精一杯の人との付き合いは私もこれまで何回か経験していますが、毎日が精一杯の人と付き合うと、自分もまた精一杯におちいることもあります。しかし、自分が精一杯になってしまうと、他者に迷惑をかけることはあっても、救いにはなれません。そこが微妙なところです。

しかし、これまでのささやかな体験で、「精一杯の人こそ、他者へのやさしいまなざしを持っている」ことは実感しています。まさにサヘル・ローズさんのまなざしです。精一杯に生きている人ほど、他者へのまなざしがやさしい。知人の投稿を読んで、改めてそのことを思い出しました。

いまコロナウイルス感染症で、いろんな問題が可視化されてきています。
私たちの生き方もまた問われているように思います。
こういう時だからこそ、自分の世界に閉じこもることなく、他者や自然へのまなざしを大切にしたいと思いました。

怒りや憎しみや非難は、他者へのまなざしを歪めかねません。
最近私のまなざしも少し歪んできているかもしれません。
ちょっと反省しました。

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