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2020/07/24

■節子への挽歌4702:「力なき者たちの力」

節子

先日、湯島で「ただのおばさん」と自称する人のサロンをやりました。
娘の入院や友人の退院などでバタバタしていて、その報告が書けないでいたのですが、書けないおかげで、いろいろと考えていました。そのため、報告は実際の話し合いではないようなものになってしまいましたが(時評編に投稿しています)、改めてヴァーツラフ・ハヴェルの「力なき者たちの力」が気になりだしました。

昨年翻訳出版された同書を私は今年初めのテレビの「100分で名著」で知ったのですが、まだ読んでいなかったのです。
それで図書館から借りてきて、読んでみました。
心が震えるほどに共感しました。
まだ読了はしていませんが、私の生き方が元気づけられたような勝手な受け止め方をしてしまいそうです。

私の人生は、「自分を生きる」ことを基軸にしてきています。
実に不確かで、迷いっぱなしですが、それでも一生懸命に自分にとっての「真実の生」「独立した生」をめざし、誰かに押し付けられた「嘘の生」や「依存した生」に陥らないようにしてきました。
そうした生を続けられたのは、節子のおかげかもしれません。
誰と人生を共にするか、あるいは、誰と人生を共にしないのか、で、人の人生は決まるのかもしれません。

今朝は太陽が出ています。
昨日の予報では雨だったような気もしますが、今日は畑に行けるかもしれません。
鳥のさえずりがにぎやかです。
「力なき者たちの力」を読んでよかったです。

しかし、本というのは、読むときの自分の状況で、印象が変わってくるものです。
実は、本に書かれていることを読んでいるのではなく、それを通して、その時の自分を読んでいるのかもしれません。
「力なき者たちの力」を読了したら、今度は畑に行って、自然を通して、もう一つの自分に会ってこようと思います。

 

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