■節子への挽歌4746:暑さもまた良し、と思えなくなりました
節子
暑い日が続いています。
あの年を思い出します。
あの年も暑かった。
同じ自然現象も、自分が置かれた状況によって全く意味を変えてしまいます。
若いころは、この暑さが魅力でした。
暑さが苦手になったのは、いつのころからでしょうか。
そのうえ、暑さには節子の闘病の記憶が重なってしまった。
そのため、暑さはただ暑いだけではなくなってしまいました。
困ったものです。
今週から自宅のリフォームが始まります。
ほぼ準備は終わりましたが、この2か月は大変でした。
なにしろ過去を消去する作業でもあったのですから。
暑くて暗い夏の思い出も消去できればいいのですが、それは難しいでしょう。
節子が新聞に投稿した「いいとこだけ日記」の記事も出てきました。
「いいとこだけ記憶」ができるようになればいいのですが、どちらかと言えば、記憶には「いいこと」よりも「悪いこと」が残ります。
しかし、これもまた暑さと同じで、同じことでも、状況によって「良い」か「悪い」はは変わり得ます。
というよりも、人生においては、「悪いこと」がなければ「良いこと」も起きないのです。
暑さもまた良し、なのですが、なかなかそういう気分にはなれないのが最近です。
これも歳のせいかもしれません。
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