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2020/09/18

■節子への挽歌4764:手が届かないものがあるということは幸せなことです

節子

秋は果物の季節です。
私が好きな果物は日本イチジクと熟しすぎた柿です。

昨日は次女のジュンが熟した柿が半額になっていたと近くの八百屋さんから買ってきてくれました。
長女のユカは一昨日、イチジクとブドウを買ってきてくれていたので、最近は果物三昧です。
私はグルメでもなく、食生活は質素ですが、野菜と果物があればもうそれで十分なのです。
一時高くてなかなか買えなかったレタスも最近は安くなってきましたし、秋はいい季節です。
節子にも果物はいつも供えています。

シャインマスカットが八百屋さんで安く売っていたと娘が買ってきました。
そして半分を次女家族に持っていくというのです。
シャインマスカットは高価なのでなかなか買えないのだそうです。
シャインマスカットがなんで巨峰より高いのか理解できませんが、わが家では、そして次女家族の家でも、シャインマスカットはなかなか買えない「ぜいたく品」のようです。
わが家は、それほど貧しかったのか、と改めて、娘たちにはわるいことをしたなとちょっと思いましたが、まあ貧しいことは悪いことではないでしょう。
幸せを体験しやすくなるのですから。
シャインマスカットを食べるとどうして幸せになるかはわかりませんが。

しかし、手が届かないものがあるということは幸せなことです。
手が届いた方がいいと思う人もいるかもしれませんが、まあ体験的に言えば、届かない方が多い方が幸せでしょう。
なにしろ夢がたくさんあるからです。

さて今日は半額の柿と特売のイチジクと、安売りのミカンと巨峰とシャインマスカットと、それにバナナと、まあ贅沢な1日でした。
これでこんなに幸せになるのですから、秋は本当にいい季節です。

ちなみに長女のユカは栗が大好きで、毎日栗を食べています。
母が元気な時には栗を毎年たっぷり送ってくれる人がいたのですが、いまはもう届きません。
節約家の娘は、安い栗が見つかるとどっさり買ってきて冷蔵庫で保管しています。
私も今日もお相伴になりましたが、今年の栗はとてもおいしいです。

でもまあ私は、イチジクと熟しすぎた柿があればそれでもう十分です。

 

 

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