■節子への挽歌4789:「人生最後の願い」
節子
またテレビドラマを観てしまいました。
NHKで放映されたドラマ「天使にリクエストを」です。
5話連続のドラマですが、録画していたのを昨夜見たら、涙が止まらずに、そのまま2話見てしまい、今日残りの3話を見てしまいました。
涙をこらえるのが難しいほどでした。
終末期の患者の「人生最後の願い」を叶える活動の話ですが、その奥に大きなテーマが込められています。
第1話は、若いころに子供を捨てた母親が最期に息子に会いたいという「願い」です。
息子は、実は暴力団の組長になっていたのですが、その再会のやり取りは感動的です。
私も前に、ある組で活躍した人と友だちになりましたが、彼のことを思い出しながら見ていました。
彼も捨てられたのですが、最後に「足を洗い」福祉の仕事をしていたのですが、癌になりなくなってしまいました。最後に彼は私をだましたのですが、私はそれを少し感じながらだまされました。正直、ちょっとさびしかったのですが、彼がなぜ私をだましたのかも、少しわかる気がします。
わずかばかしの私の経済的な支援で、彼の最後はそれなりに幸せだったと思えば、よかったのかもしれません。私はその後ちょっと苦労しましたが。
横道にそれましたが、彼らの活動のためにある人が1億円寄付して財団を作ったのですが、そこに大きな物語が込められています。
私もこれまで寄付を申し出られたことはありますが、大きな額の場合は受けたことはありません。寄付を受けて活動するのは、それこそ「覚悟」がなければできません。
しかし、このドラマを観て、もしかしたら私の対応は間違っていたかもしれないと少し思いました。お金は使ってこそ活きてきます。
それに、終末期の患者の「人生最後の願い」を叶える活動は魅力的です。
友人から同じ趣旨のプロジェクトの提案をもらったことがありますが、もう少し真剣に考えればよかったと思います。
でもまあ、いずれにしろ、そうした活動をやるには、私自身の余命が少し不足しています。むしろ「人生最後の願い」を叶える活動の、対象になってしまっている年齢です。
さて私の「人生最後の願い」はなんでしょうか。
彼岸に行くことこそが、私の最後の願いかもしれません。
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