■土曜サロン「最近の政治に思うこと~何かできることはないだろうか」報告
バタバタしてしまっていて、報告が遅れてしまいましたが、10月24日開催の「最近の政治に思うこと~何かできることはないだろうか」には女性3人を含む13人が参加しました。サロン初参加の方もいました。
予定の時間を越えて、3時間、かなり熱い議論が交わされましたが、肝心の「何かできることはないだろうか」の議論はなかなか深まりませんでした。学術会議任命拒否の話は、自分の生活からはまだ遠いと感じていて、火の粉が自分につながっていると実感している度合いはさほど強くなく、実際の行動にまではまだ至っていないようです。
案内文に書いたニーメラーの後悔が繰り返されなければいいなと改めて思います。
しかし、みんなまったく無縁だとは思っていないことは明らかです。それはわざわざサロンに参加したことからもうかがえます。
最後に、参加していた女性から、自分はいまこういう活動をしているという具体的な話がありました。具体的な明言はありませんでしたが、同様に自分でできることにいろいろと取り組んでいることを感じさせる発言は、他の人からも話し合いの途中でいくつかあったような気がします。
話し合いは、学術会議任命拒否だけではなく、さまざまな話題に飛びました。
いろいろな問題が、「茶色の朝」に向かっていることがだんだん見えてきたような気がしますが、まだ観察的な論評が多く、私は不安がますます高まりました。
今回初めて参加された方は、国政への失望感から生活拠点での地域活動に目を向けるようになったと話されましたが、そういう動きも増えているのかもしれません。しかし、「政治」への「あきらめ」や「逃走」が広がっているとしたら、それこそまさに茶色の政治が始まっていることでもあります。
私にとっては、その恐怖は、コロナ禍などの比ではありません。
最近の政治は、曖昧なままに(あるいは事実がきちんと説明されないままに)どんどん進んで行ってしまうことが不安だという発言もありました。これも多くの人が感じていることかもしれません。
ニーメラーに災難をもたらしたドイツナチスは、わずか4年で市民社会を独裁管理社会に変えてしまったと言われていますが、実はそこに至る土壌は、市民(国民)たちが10数年かけてつくってきたとも言われます。
政治不信と社会の分断、そしてその根底にある経済格差をみんなが知りながらも、ぼやくだけで、見逃していたのです。
何やら最近のコロナ禍社会そのもののような気がして、気持ちが悪いです。
3時間、いろんなことを話し合いましたが、ガス抜きで終わらなければいいのですが。
これからも注意深く、いろんな動きを見ていきたいと思います。
そして小さくてもいいので、何かできることに取組んでいきたいです。
ぜひまた「茶色の朝」サロンを継続して開催していこうと思います。
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