■節子への挽歌4785:バランス感覚
節子
キッチンの蛍光灯がチカチカしだしました。
椅子では手が届かないので、脚立を使って蛍光灯を交換しようと思い、作業を始めました。脚立の上にのぼって蛍光灯を交換するところまではうまくいったのですが、そこでふらっとしてしまいました。
ユカがいたので、蛍光灯を渡して、何とかバランスをとって事なきを得たのですが、もし私一人でやっていたら脚立から転落し、大けがをしたかもしれません。
バランス感覚が衰えているのでしょう。
毎朝、テレビ体操をしていますが、時々、バランスをとる体操があります。
たとえば手を上げて片足立ちをしたりする運動ですが、ふらついてしまうのです。
やはりかなりバランス感覚は衰えているのでしょう。
意識と身体機能は、かなりずれている。つまりバランスが取れていないのです。
気をつけなければいけません。
バランス感覚と言えば、身体だけに限ったことではありません。
思考においても、食においても、バランスを失うとおかしくなりがちです。
思考や生活面では、節子と結婚してから。あるバランス状態が育ったのですが、節子がいなくなってから、その状態がなくなったにもかかわらず、そこで生まれていたバランス感覚のまま生活していたので、いろんな災厄に見舞われました。
いまはかなり新しいバランス感覚を回復してきましたが、それでも時に失策をします。
生活習慣や思考習慣は、一度できてしまうとなかなか変わりません。
脚立を踏み外さないように、人生も踏み外さないように中止しなければいけない歳になってきました。
この歳になったら、踏み外したらなかなか元には戻れない。
もしかしたらすでにもうかなり踏み外しているのかもしれません。
困ったものです。
節子がいたら、こんなことにはなっていないだろうなといつも思います。
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