■湯島サロン「遺伝子技術の話~遺伝子検査を切り口にして」報告
長年、遺伝子検査に取り組んできた山森俊治さん(遺伝子と詩吟を愛する理学博士)にお願いした「遺伝子技術の話」のサロンは、テーマの敷居が高かったせいか、参加者は7人だったのですが、そのおかげで、ゆっくりとお話しできるサロンになりました。
そのうえ、山森さんは、私のような素人の無知な質問にもていねいに答えてくださり、私にとってはこれまでの疑問が解けることの多いサロンになりました。
テーマの敷居は高くても、質問の敷居は低かったのです。湯島のサロンでは、この姿勢を大切にしていきたいと思っていますので、難しいテーマでも気楽にご参加ください。
山森さんは、最初に「正しい知識をもっていないと間違った判断をしかねないが、日本ではとりわけ科学に関する一般的な知識の普及が遅れていると感じている」とお話になりました。まったく同感です。
サロンでは最初に、遺伝子の構造や特徴など基礎的なことを説明してくださった後、遺伝情報の流れや遺伝子検査の説明、感染症やDNA鑑定、いま話題のPCR検査などを質問を受けながらお話ししてくださいました。
山森さんは、詳しい資料も作成してきてくださいました。山森さんのご好意で、その資料は下記のサイトでダウンロードできますので、ぜひお読みください。
https://1drv.ms/u/s!AvyPyx3M6qfRgf57Lxja1Mhfux6Gtg?e=5beVZg
(資料の内容および取扱いに関しては報告の最後をご覧ください)
サロンでの山森さんのお話の紹介は、資料にゆだねたいと思います。
「ゲノム編集」や生命倫理の話も準備してくださっていたのですが、何しろ参加者からの質問も多かったので、そこまでたどり着けませんでした。
そこで、ゲノム編集や生命倫理の話は、年明け後にパート2としてまた山森さんにサロンをしてもらうことになりました。
私の一番の関心事は、人間が無機物から人間を創り出せるか、ということなのですが、この話は山森サロンパート2に持ち越されました。
話し合いもいろいろと考えさせられることが多かったです。
特に山森さんが最初に話された、「日本ではとりわけ科学に関する一般的な知識の普及が遅れている」という言葉が私には強く残りました。
実は30年前に会社を辞めた時に、数名の友人たちとその企画に取り組んでいたのですが、結果的にはもう一つの道を歩んでしまい、取りかかれずに終わりました。
来年は、その方向でのサロンにも力をいれていければと思います。
山森さんはサイエンスカフェの活動もされていますが、できれば湯島でもそうした継続的なカフェを開催したいと思います。
サロンと違って、それならZOOMスタイルも可能かもしれません。
私には実に刺激的なサロンでした。
パート2の日程が決まったらご案内させてもらいます。
*サロン当日の配布資料
https://1drv.ms/u/s!AvyPyx3M6qfRgf57Lxja1Mhfux6Gtg?e=5beVZg
①遺伝子検査の基礎(ゲノム編集のスライドも入っています)
②ゲノム編集 補足資料
③遺伝子検査(遺伝子多型関連)補足資料
*なお、図表などの出典を記載していませんので、著作権の関係もあり、ご自身どまりにしてください。
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