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2020/11/02

■理念は現実の先にある

大坂都構想の住民投票の結果が出ました。
1か月前の予想に比べて、反対票が多く、この構想は否定されることになるでしょう。

実は私は2週間前までは賛成だったのですが、湯島のサロンに参加した反対派のTさんから、佐藤さんの理念には賛成だが、現実はそうなっていないという指摘を受けました。
私と違ってTさんは、理念と同時に現実をしっかりと把握し賛否を決めている人です。
時々意見は違いますが、教えられることが多いので、この1週間、その指摘が気になって、いろいろと考えてみました。
やはりTさんが言うように、いろんな問題が見えてきて、理念と現実は真反対かもしれないと思うようになってきました。

しかし自説を変えるのはそう簡単ではありません。
賛成から反対になったのは、実は3日前です。
でもそれまでの5日間ほど、いろいろと考えました。
もちろん大阪だけの話ではありません。大坂都構想問題が投げかけている地方自治の問題についてです。
こういうことでもなければ、なかなかそんな問題は考えませんから、私にとってはとてもいい機会でした。

今回、大阪の住民たちの意見も変わったように思いますが、れいわ新撰組の山本太郎さんの連日の街頭演説も影響を与えたのではないかと思います。
今朝の朝日新聞には、めずらしく山本太郎さんの街頭演説の記事が載っていました。
時々、私もフェイスブックでシェアさせてもらっていますが、山本太郎さんの連日の街頭演説は、じわじわと日本の世論を変えていくのではないかと期待しています。

今回、私は賛否を変えましたが、改めて、理念から現実を見るか、現実から理念を見るかで、事態は全く違って見えてくることを実感しました。
理念よりも現実を大切にしてきたはずなのに、いつの間にか理念発想になっている自分に気づきました。
それに気づかせてくれたTさんに感謝しています。

本当の理念は、現実の先にあるのです。

 

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