■節子への挽歌4821:節子は旅行好きでした
節子
まったく意識になかったのですが、今日は三連休の最終日でした。
テレビのニュースで京都や箱根の混雑状況が報道されていました。
京都の渡月橋はすごい人でしたし、箱根湯本も大混雑です。
これでは新型コロナ感染者が増えても仕方がないでしょう。
こういう映像を見ていると、日本人はもはや完全に餌付けされたように思えてなりません。お金という餌にすっかりと飼い馴らされた。
しかしもし節子がいたらたぶん私たちも出かけていたことでしょう。
Go Toトラベルがなくても、そしてどんなにコロナ感染者が増えていようと、間違いなく箱根には行っていたでしょう。
節子が元気だったころは、この時期には毎年箱根に入っていましたし、そもそもコロナ感染者のような動きに影響されるような生き方を、私たちはしていませんでしたから。
節子は、私と違って旅行好きでした。
私は旅行好きというよりも、節子と一緒の旅が好きだっただけですので、節子がいない今は旅行にはほとんど行かなくなりました。
リフォームで出てきたたくさんのアルバムには、節子の旅行の写真がたくさんあります。
そのほとんどは家族と一緒の旅行ですが、よくまあこんなにたくさんのアルバムをのこしたものかと驚きます。
特に胃がんになってからは、ともかく思い出を残しておくのだと言って、私や娘たちを誘って小旅行をしました。
私もよく付き合いました。
再発するまでの話ですが。
旅行好きが高じてしまい、一足先に彼岸に旅立ってしまった。
そう考えると、心が少しやすまります。
私が彼岸に行ったら、いろんなところを案内してくれるでしょう。
今年はとうとう箱根に一度も行きませんでした。
節子はきっと残念がっている事でしょう。
私が行かなかったということは、節子もいけなかったということですから。
年が明けたら一度行こうと思います。
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