■新型コロナウイルスへの感謝
新型コロナの第3波到来という報道がテレビをまた覆いだしました。
生活スタイルの指導はますます強まっています。
その一方で、お金をばらまいての旅行や外食が勧められています。
おかしな状況ですが、そうしたダブルバインドにも、みんな違和感を持ちながらも否定せずに従順に生きられるようになってきているようです。
矛盾したルールに従って生きるのが「大人」なのかもしれません。
私が住んでいる我孫子でも毎日感染者の発表がされていますが、昨日現在で130人でした。13万人の人口で130人ですから、どうでもいい話のような水準ですが、毎日、数名ずつ増えるデータに接していると、もしかしたら新型コロナウイルス感染症が自分にも及んでくるかもしれないという気にさせられます。
しかし冷静に考えれば、それはばかげた話です。
もっと現実性のあるリスクは、他にも山のようにあるはずですから。
むしろそのリスクが見えなくなっていることを恐れたほうがいいでしょう。
もっといやなのは、Go Toキャンペーンの話です。
これは「小銭持ちのお金持ち」優遇施策であることは間違いありません。
旅行やちょっと贅沢な外食とは縁遠い生活をしている人にとっては、たぶん腹立たしい話でしょう。
キャンペーンでこんなに節約できたなどという話を聞かされると私の場合は蹴飛ばしたくなるほどの違和感をもってしまいます。
しかし、そうした話に接していると、何やらキャンペーンを利用しないと損をしたような気になってきて、利用したくなってくる。自らの弱さというか、いやしさを思い知らされて、ますますいやな気分になってしまうのです。
コロナのおかげで、自分のいやしさに思い知らされています。
これで少しは私の性格もよくなればいいのですが。
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