■湯島サロン「色彩心理で自分のキャラクターを知ろう」報告
色彩心理カウンセラーの鈴木やすこさんの「色彩心理で自分のキャラクターを知ろう」は、当日の鉄道事故などのため参加者が少なかったこともあって、ゆっくりとしたワークショップが実現したので、参加者としてはとてもよかったのですが、もっと多くの人に聴いてほしいと思った内容でした。
自己診断だけではなく、他者とのコミュニケーションやチームづくり、仲直り、さらには空間設計などを考える上でも示唆にも富んでいるからです。
色彩心理学は、今世紀になってアメリカで誕生した心理学です。色の根源的な性質や特質、色と人間の心の諸要素との関連などを主として研究する学問だそうです。
今回、鈴木さんは、カラーセラピストの飯田暢子さんが開発したプログラムの一つである「カラーメンタリング」を中心に、実際に参加者とワークしながら色彩心理学の入り口を紹介してくれました。
鈴木さんは最初に、80項目の質問を矢継ぎ早に問いかけ、その問いかけに対して、各自、配布されたシートにチェックさせるワークから始めました。
配布されたシートは10グループに分かれていて、そのそれぞれに8つの質問が行われたのですが、その10のグループには、色が決められていたのです。
今回は主に、外に向けてのエネルギーと内に向けてのエネルギーの強弱を確認するワークでしたが、それによって自らのコミュニケーション指向や他者との関係のとり方などがわかるわけです。
こう書くととても分析的に聞こえて退屈ですが、カラーメンタリングでは、人の心身の中には10人の小人が住んでいると考え、その小人たちの個性を色で表し、その小人たちを「マイキャラプロフィール」としてイメージ化してくれるのです。「小人」という表現は私の勝手な表現ですが。
しかも、その10人は、お互いに補い合ったりする役割も演じてくれるのですが、それも色によって説明されます。つまり「心のマルチ・ネットワーク」が見事に色で可視化されるというわけです。
その活用策はいろいろとありそうです。
この種のワークがとても苦手の私も、楽しく付き合わせてもらいました。その結果、私があまり内省的ではないタイプだということが判明してしまったのは心外ですが。
鈴木さんは、色彩心理学を学ぶことで自らの人生も変わったことを話してくれましたが、うまくいけば、私ももう少し内省的になれるかもしれません。
色によって、心の意識・無意識、あるいは感情を浮き上がらせることで、日常のモヤモヤやイライラの背景がわかるとしたら、自分のセルフセラピーにもなりますが、そういうワークもあるそうです。
他にも、さまざまなワークや方法が、飯田さんのグループには蓄積されているようです。
今回は、そのほんの一部を紹介してくださったのですが、言葉ではなく色を媒介にすることに興味を感じました。色は、言葉と違って、嘘をつかないからです。
今回は参加者が少なかったので、年が明けたら、もう一度、鈴木さんにまたサロンをやってもらうようにお願いしました。
またご案内しますので、興味のある方はぜひご参加ください。
鈴木さんはアドラー心理学をベースに、さまざまなカウンセリングや研修活動も行っています。本格的に詳しく知りたい方は、鈴木さんをご紹介しますのでご連絡ください。
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