■1月20日は世界が変わる日?
今日1月20日は世界が変わる日になるかもしれないと「陰謀論」を信じている友人から言われています。
楽しみではありますが、それが本当かどうかは間もなくわかるでしょう。
失望する結果にならなければいいのですが、仮に変わらなかった場合、私はその一人からイタリアンランチをごちそうしてもらえるのです。
私には、最近の「陰謀論」はいかにもという感じになってしまい、20年前までと違って私にはもうついていけなくなってしまっていますが、いまもまだ熱狂的に信じている友人が私の周辺にも数名いるのです。
今回のCOVID-19に関しても、陰謀説は山のようにあり、ウイルスに人工的な痕跡が証明されたという話もあります。もちろん痕跡など全くないという話もありますが、まあどちらが正しいかはわかるはずもありません。そもそも「科学技術」とはあくまでも限られた条件の範囲内での議論ですから、「絶対」などということはあり得ません。
科学技術が真理だと捉えるのも、神の存在を真理だと考えるも、結局は同じことです。
私は、生命は泥から生まれたという神話も否定しませんし、宇宙人の存在も霊界との交流も否定しません。シュメール人が宇宙から来たという説も、その一人がゾロアスターだったという説も、否定しないどころかむしろ賛成したいくらいです。
いずれにしろ、いずれもあるともないとも言えない話です。科学技術とはあるパラダイムのなかでの仮説の話ですから宗教とそう違わないと思います。
そういう立場から考えれば、いわゆる「陰謀論」のほとんどもまた否定はできません。
しかし、ある「陰謀論」を信ずるのであれば、それと反対の「見解」もまたきちんと受け容れないといけません。仮説として「陰謀論」を受け容れるのは世界を広げてくれますが、「陰謀論」の世界に絡めとられてしまうと世界は見えなくなるからです。同じように陰謀論を頭から否定するのも、陰謀論に呪縛されているのと同じですから、私の立場ではありません。
しかし、トランプが大統領にとどまるかどうか、バイデンが逮捕されるかどうかは、「陰謀論」の次元の話でありません。それは単に権力闘争の話です。
現実の政治制度は、ある仮説(前提)によって構築されています。その前提を議論しだしたら社会は成り立ちません。
トランプは「不正選挙」を問題にしていますが、「不正」が存在しない選挙などありません。完璧な制度も、制度運用も、そもそも存在しようもないからです。
それに、トランプもバイデンもつまるところは同じ世界の仲間ですから、どちらが大統領になろうと大した問題ではありません。
そんなことで世界が変わるはずもないでしょう。
にもかかわらず、もしかしたら世界が変わると私が思いたいのは、いかにも現在の世界が荒れ果てているからです。
人間の時代は終わったと思えてなりません。
萩尾望都さんの「百億の昼と千億の夜」の最終場面を思い出します。
神の実験は失敗したのかもしれません。
しかし、まだ可能性は捨てないで、今日1日を待とうと思います。
| 固定リンク
「無駄話」カテゴリの記事
- ■養生宣言(2024.06.17)
- ■シャーロックにはなれそうもありません(2024.04.05)
- ■今年読んだ本のベスト10(2023.12.31)
- ■『刑事モース〜オックスフォード事件簿〜』がついに終わりまし■(2023.08.27)
- ■新羅と秦族と六郷満山文化(2023.07.26)
コメント