■節子への挽歌4893:冬日和
節子
今日も気持ちのいい冬日和です。
最近、私の居場所になった2階のリビングは特に日当たりがよくて、ぽかぽかです。
また窓からは朝の日出が見られます。
こんなにいい部屋がこの10年以上、使われていなかったのは大失敗でした。
節子もこの部屋で生活していたら病気にはならなかったかもしれないと思うほどです。
今朝の穂に出をフェイスブックに載せたら、ある人から「お天気の良い日は、いつも自宅から、こんな素敵な景色が見られるなんて素敵ですねー!羨ましいです」と書き込みがありました。
たしかに言われてみるとそうです。
私も節子も、衣食住のうち、衣食にはあまり頓着はなく、とても質素に暮らしていましたが、住む場所には少しこだわりがありました。
終の住処を探すときには、2人でかなりいろいろなところを探しました。
結局、今住んでいるところを探してきたのは節子でした。
そしてまだ販売もされていないところなのに開発業者に掛け合って入手したのです。
ですから今ここに住んでいられるのは節子のおかげです。
その節子が、一番早くここからいなくなるとは思ってもいませんでした。
そして節子がいなくなってから、この家はあまり愛されなくなっていたのです。
庭は荒れ放題、家もある意味では放置されていました。
その家がまた生きだした。
最近そんな気がします。
一度家を出て戻ってきた次女のおかげかもしれません。
もし節子がいたら、このリビングでゆっくりと日向ぼっこしながら平和の時間を過ごせたでしょう。
静かで、穏やかで、ぽかぽかあったかい、この部屋にいると幸せな気分になります。
快適な部屋のいると何もしないまま時間が過ぎてしまいます。
さて今日は何をやったでしょうか。
しかし、4時を回ると、このあったかな部屋も陽射しがなくなり、急に寒くなります。
そういうことを毎日体験していると、お天道様のパワーがいかに大きいかを思い知らされます。
のんびりした時間もそろそろ終わります。
あたたかな冬日和も明日から少し崩れていくようです。
果たしていない宿題にとりかかれるかもしれません。
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