■4911:夜明け前
節子
1日遅れましたが、昨夜の夢に節子が出てきました。
久しぶりに節子と話ができました。
もっともかなりクールな話で、いささか私はじらされた感がありますが。
でもまあ、まさに節子でした。
おかげで今朝は朝一番であげた般若心経もつかえずにきちんと上げられました。
最近、省略版が多かったので、時々つっかえてしまうようになってしまっていました。
今日はいい天気になりそうです。
お線香をあげた後、しばらく窓の外を見ていました。
夜明け前の、少しさびしいような、かなしいような、頼りない様子は見ていると目が吸い寄せられてしまうのです。
手賀沼の湖面が、いかにもたよりなく、音もなく静かです。
まだみんな寝ている。
外に出てみました。
寒いですが、気持ちはいい。
まだ小鳥たちのさえずりもありません。小鳥たちはいつも日の出とともにさえずりだします。
しばらくして太陽が顔をだしてきました。
今日の太陽は、いつもになく輝きが大きい気がします。
1年前に比べると間違いなく日の出の光は元気です。
空気がきれいになっているのでしょう。
節子がいた頃、こんなにゆっくりした時間を過ごせたでしょうか。
あの時も生き方を間違っていた。
夕日の思い出はいくつかありますが、日の出をゆっくり見た記憶はない。
夕日よりも日の出の方こそ、一緒に楽しむべきでした。
まぶしい日の光を浴びながら、そう思いました。
昨夜の夢はもう少し続いてほしかったです。
あまりに早く終わってしまった。
今日は、節子の誕生日です。
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