■湯島サロン「2021年1月を振り返るサロン」報告
昨年末に開催した「2020年を振り返るサロン」のスタイル、新聞の一面トップ記事と個人的に印象に残った出来事、完全に個人の出来事を、話題提供者が紹介しながら、参加者みんなで1年を振り返るサロンの1月版を行いました。
今回も話題提供者は林さんでした。
1か月なのでそんなに時間もかからないのではないかと思っていましたが、結局、1年版と同じく予定の時間が1時間も延びて3時間のサロンになりましたが、それでも話し足りない感じでした。
それにしてもこうやって他者の目で1か月を振り返ると、自分とは全く違う世界をそれぞれ生きているのだなと改めて思います。
私には気づかなかったことや全く知らなかったことが多かったです。
その一方で、私が関心のあることは全く出てこなかったりしたのも意外でした。
私も気になりながら内容を知らなかったのは「エヴァンゲリオン」の話です。
林さんの話の始まりがエヴァンゲリオンだったのですが、年明けから私でさえ「エヴァンゲリオン」という文字を何回も目にしました。でもそれが何なのか知らないのですが、その話から「鬼滅の刃」などコミックの話もだいぶ出ました。
私にはまったく理解できない話で、ついていけませんでしたが。
私の1月の印象は、空がきれいだったことと大寒波だったのですが、そうした「自然」への関心はあまりみなさんにはないようでした。
国内政治の話もあまり出なかったのも意外でした。もうみんなマヒしてしまったのかもしれません。
初詣の様子が変わったとか、テレビや新聞の内容が一変したという話も出ませんでした。
しかし、その一方で、新聞の記事やテレビのニュース報道、あるいはネットでのいろんな「間接文字情報」で、最近の社会は構成されているのかもしれないと、改めて思いました。
ちょうど最近社会構成主義にはまっているという坪田さんが参加していたので、その話に持っていこうと思ったのですが、そちらにはいきませんでした。これは今度改めて坪田さんがやってくれるそうです。
悲惨な殺人事件も話題になりましたが、最近はそういう事件は減っているのか増えているのか、報道がますます刺激的になり、むしろ類似事件を誘発するのではないかという話も出ました。私たちの印象は、報道の仕方一つで全く変わってしまいますが、それだけではなく、行動さえも変わってしまうようです。
新聞の一面記事から過去を振り返るところに限界があるのかもしれません。
そこで思いついたのですが、読売新聞、朝日新聞、日経新聞、東京新聞のそれぞれの購読者、新聞を読まないがテレビニュースを見る人、新聞もテレビも見ない人という6人の人が、それぞれの1か月の振り返りをしあって、その比較をしてみるのはどうでしょうか。幸いサロンの常連には上記のすべての新聞を読んでいる人もいるので、7人サロンができそうです。
6つのタイプで暮らしている6人の人が見つかったらぜひ実現したいと思います。
自分はこのタイプで参加できるという人がいたらぜひ私にご連絡ください。
6人がそろったら、今度は7人の1か月振り返りサロンをやってみようと思います。
コロナ騒ぎもだいぶ時間がたって、これまでの生き方を見直す動きがいろいろと出てきているような印象を私は受けているのですが、今回の参加者にはあまり同意を得られませんでした。どうせまたすぐに以前の生き方に戻ってしまうというのです。昨日のサロンの話(静かな革命による社会のパラダイムシフト)とは違っていることもあって、少しショックでした。
ちなみに、話し合いの話題はいろいろでした。
参加者の一人が、この1月に母親を見送り、その葬儀などの話が具体的に紹介されたのですが、それはみんなの関心を呼び、さまざまな質問が出ました。
死に向かう父親と最後にどんな会話をしたらいいかという問いかけもありました。
世間の話題と自分の生活に直結する話題とでは、話し合う仕方が違うのも面白い。
しかし、それぞれにいろいろと生き方を振り返る時間だったかもしれません。
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