■第7回益田サロン「破傷風菌やジフテリア菌から考えた自分というものについて」のご案内
細菌学者の益田昭吾さんの第7回サロンは、前回の「利己と利他」のテーマをさらに掘り下げて「自分とは何か」を考えてみることになりました。
益田さんからのメッセージです。
破傷風菌は破傷風の原因になる毒素が効果を発揮するためには自分が死なないとなりません。つまり破傷風をおこす菌は死んでしまいます。すると破傷風菌の自分というのはどうなるのでしょうか。
またジフテリア菌は毒素を作らなくてもジフテリアを起こさない常在菌として安定した生存が期待できます。毒素を作るジフテリア菌の生存は不安定にあります。ジフテリア菌も自分が保持していた本来の生き方を忘れているようです。何れも細菌ですが、病原体というものは自分を忘れているようにも思えます。生物が自分を忘れると同時に依存している環境のことも忘れてしまうと考えられます。
本来の関係としては生物が環境を破壊するはずがないのですが、この点、病原体と人間は考えている以上に似たところがあります。
病原体は単純な生き方をしているようですが、人間も見方によっては同様にあるいはそれ以上単純な生き方をしているのかもしれません。
益田さんも書いているように、最近、私たちは自分(人間)というものを忘れているのかもしれません。病原体から学ぶことはたくさんあるようです。
病原体の話から、私たちの生き方を少し考えてみようというサロンですので、決して、難しい講義ではありません。
わからないことは質問すると教えてくれますし、益田さんも参加者と一緒に、いろいろと考えようという姿勢をお持ちですので、質疑応答スタイルのサロンです。
どなたでも歓迎ですので、気楽にご参加ください。
〇日時:2021年4月11日(日曜日)午後2時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「破傷風菌やジフテリア菌から考えた自分というものについて」
〇話題提供者:益田昭吾さん(細菌学者/慈恵医大名誉教授)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)
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