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2021/03/22

■湯島サロン「関係から考える」のご案内

湯島サロンの最近の常連の一人だった坪田さんが、岡山に転居し、新たに岡山で塾を主宰することになりました。それで、湯島のサロンにも参加できなくなりますので、転居前に湯島で「最後のサロン」をすることになりました。
坪田さんのメッセージを案内に代えさせてもらいます。

私(坪田知己)は、世の中はどのようにできているのかに、関心を持ってきました。
参考としたのは、中根千枝の『タテ社会の人間関係』、平野啓一郎の『私とは何か――「個人」から「分人」へ 』(講談社現代新書)でした。

そこで考えたのは、社会は「個人の集合」ではなく、「関係の集合」として見るべきだというものでした。
兵庫県に住み京都大学でゼミに参加している友人にそれを話したら、「ならばガーゲンを読まなくっちゃ」と言われ、昨年9月に、ケネス・ガーゲンの『関係からはじまる』(ナカニシヤ出版)が出たので、5000円もする大著を買って読みました。
まさに目からウロコでした。これまでの勉強の7割ぐらいが無駄だったと言う感覚です。
有名なデカルトの「我思うゆえに、我あり」で、西欧は「神様の思し召し」を脱却して、人間中心主義の時代に入りました。
そのこと自体は、「進歩」だと思います。

しかし「個人」や「個人の自由」を称揚するあまり、世界は虚妄の世界に突入しています。例えば、トランプが叫んだ「アメリカ・ファースト」、新自由主義、資本主義の行き過ぎによる格差の拡大など。
人間は相互に助け合って生きているはずです。ところが「敵を撃破する」という動物のような野蛮さが世界を覆っています。会社の中でも、出世競争を強いられ、ライバルと闘わさせられます。
ガーゲンが語る「社会構成主義」は、その愚を指摘します。

ということで、今回の議論は「社会構成主義とは何か」を私がレクチャーし、同時に私なりの「社会とは何か」を話します。それについての、皆さんの感想をお聞かせください。
以上が坪田さんからのメッセージです。
いまさら「社会構成主義」や「人間中心主義」でもないだろうという人もいるかもしれませんが、坪田さんは実に素直に、「目からウロコ」「これまでの勉強の7割ぐらいが無駄だった」と言っています。そこを聞くだけでも面白い議論ができそうです。
それに坪田さんが書いている論点も、どれをとっても興味深いです。

みなさんのご参加をお待ちしています。

〇日時:2021年4月18日(日曜日)午後2時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
〇テーマ:「関係から考える」
〇話題提供者:坪田知己さん(文明デザイナー)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)

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