■節子への挽歌4946:300人との別れ
節子
また身の周りの整理を再開しました。
今日は最初にとりかかったのが名刺の整理でした。
一度試みて途中で挫折していたことです。
節子が闘病生活に入る前には、私はたくさんの人たちと会う生活に身を置いていました。
毎年1000枚前後の名刺を使っていましたから、出会った人数もかなりです。
ですから名刺の数もかなり残っています。
ときおり整理はしていましたが、名刺には人がついているのでなかなか捨てられません。
今日は缶に反っていた名刺を300枚ほど処分しました。
一括して処分すれば簡単ですが、さすがにそれはできません。
1枚ずつ名前を見ては思い出しながら処分しました。
ただ残念ながら顔を思い出せるのは1~2割だけでした。
全く忘れていた方もあります。
こんな人に合っていたのだとか、こんな組織と付き合いがあったのだとか、驚くようなこともありました。
今日整理した缶に入っていた名刺は、2000年ごろのものが多かったのですが、そのころは企業とも行政ともNPOとも、ともかくいろんなところとの付き合いがありました。
地域で言っても沖縄から北海道まで全国でした。
その頃はもしかしたら、節子よりも仕事に心を入れ込んでいたかもしれません。
1枚の名刺から思い出されることも少なくありません。
300枚ほどの名刺を処分するのに1時間以上かかってしまいました。
おわったあと、なにやら300人の人と別れたような気分でした。
ちなみにどうしても廃棄できずに残してしまった名刺が10枚ほどあります。
みんな今は付き合いのない人です。
その後、どうされているか気になって、連絡を取ってみようかどうか迷っています。
とても疲れました。
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