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2021/03/17

■節子への挽歌4947:粘菌学者の前田さん

節子

名刺の後にまだ未整理のままの節子関係のものが入っている箱の整理をしました。
なんかも手掛けていつも途中でやめていた箱です。
何通かの手紙が出てきました。
前と違って今回はどうやら読む気が起きたので、読んだりしていたためやはり整理が進みません。
しかし、いろんな人がいました。

大阪大学教養部の封筒に入ったちょっと厚い手紙が出てきました。
宛先には私も入っていましたので、差出人はすぐにわかりました。
大阪大学の教授だった前田みね子さんです。

ハワイのキラウエア火山のツアーでご一緒したことがあって、それからお付き合いが始まったのです。
封を開いてみると、長い手紙と地図と写真が出てきました。
前田さんが大島のい行ったときの詳しい説明と地図と写真でした。
と言っても観光で回った写真でも地図でありません。
火山や植生などが詳しく書かれています。
イラストまでついていて、それこそ自然観察者の観察記録みたいです。

読んでみたら、おすすめコースまで書かれていました。
しかも、キラウエアにご一緒した東大の中村教授(もう亡くなられていますが)の推薦場所まで書かれています。
記憶にないのですが、もしかしたら節子が大島に行きたくて、コースを相談したのかもしれません。

前田さんは粘菌を専門にする生物学者です。
学者らしくない、とても親しみの持てる方で、節子も忌憚なく付き合えたのでしょう。
キラウエア火山ツアーで同行したみなさんに声をかけて一度湯島で集まったことがありますが、その時には前田さんはたしかアメリカでした。

その前田さんも、もう亡くなっています。
ハワイから戻った直後に、前田さんから粘菌関係の著書が送られてきました。
いまも大事にしています。

前田さんからの手紙は、生物学者らしく、実にていねいに大島の説明をしてくれています。前田さんのお人柄がしのばれます。
節子はいい友達に恵まれていました。

他にもいろんな手紙が出てきてしまい、やはり今回も整理はできませんでした。
あの頃の節子は、たぶん幸せいっぱいだったでしょう。
とてもあったかな思い出をたくさん思い出せます。

みんな不思議な出会いだった気がします。

 

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