■湯島サロン「トランスヒューマニズム-人間はどうなっていくのか」のご案内
遺伝子と詩吟を愛するドクター山森さんの第4回サロンは前回に引き続き、先端技術の応用と倫理をテーマにしますが、今回の切り口は「トランスヒューマニズム」です。
山森さんのテーマに関する説明をお読みください。
トランスヒューマニズムは、新しい科学技術を用い、人間の身体と認知能力を進化させ、人間の限界を前例の無い形で向上させようという思想であり、日本語では「超人間主義」などと訳されています。
最も一般的なトランスヒューマニストの主張は、人類は最終的に、現在の状態から大幅に拡張された能力を持つ異なる存在へと変化し、ポストヒューマンとも呼ぶべき存在になる可能性があるということである。
具体的には彼らは、仮想現実や人工知能、超知能、3Dバイオプリンティング、精神転送、化学的な脳の保存および人体冷凍保存などの仮説上の未来の技術の出現に加えて、既存のナノテクノロジーやバイオテクノロジー、情報技術、認知科学などを含む技術の飛躍的進歩を前提に、人間以上の存在になるために、それらの技術を利用することが人間には可能であり、また使用すべきであると信じており、彼らの目標は全人類の目標とすべきであると、人々の説得に努めているとも と言われている。
現在、人間の身体と認知能力を高める様々な技術が開発・計画されつつあり、脳に埋め込むマシンの開発や脳から直接考えを読み取るデバイスなどの開発が進みつつある。
脳の情報(精神など)をコンピュータなどの人工的な存在の中にアップロードし保存(マインドクローン化)したり、死後凍結保存した自分の脳に情報を戻すようなこともできると考えられている。
このような心や体や遺伝子等に改造を加え、技能や才能などの能力を大幅に向上させる技術開発や利用が拡大するに伴い、人間の尊厳の喪失、身体や精神の優位性による格差の拡大などの道徳や倫理面を含む様々な問題が生じてくる。
未来はまだ遠いのかもしれないが、今回、皆さんとこのような課題について議論を深めたいと考えています。
以上が山森さんからのメッセージですが、これを読んだだけでも、前回の自律型兵器以上に不気味さを感じます。
未来はまだ遠いと山森さんは書いていますが、たとえ遠くても、現在につながっていることは否定できません。
未来の人間はどうなってしまうのか。
いま私たちがどう行動するかで、未来が変わってくるかもしれません。
来世を信じ、死後また戻ってくると確信している私としてはとても気になる問題です。
みなさんのご参加をお待ちしています。
〇日時:2021年4月25日(日曜日)午後2時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「トランスヒューマニズム-人間はどうなっていくのか」
〇話題提供者:山森俊治さん(遺伝子と詩吟を愛する理学博士)
〇会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com)
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