■節子への挽歌5030:「鬼滅の刃」23冊読了
節子
「鬼滅の刃」を読了しました。
2日で、23冊を読んだので、それなりにつかれました。
最初はむしろ読みにくく、やめたいような気分でしたが、読んでいるうちに少しずつリズムになれて、半分くらい読み進んだところから、少し共感できるようになり、作者の心境が伝わってくるような気がしました。
そこからは、筋を追うというよりは作者の世界を覗き見るような気持の方が強くなりまし、さらに作者を通して現在の日本の社会が見えてきた気がします。
とても従順で寛容な人たちが、表情を無くしてさらに受動的になり、個人を失っている社会の実相が伝わってくる気がしました。
「鬼滅の刃」ではなく「自滅の刃」のような感じです。
私が大きく読み違えているのかもしれませんが、読後に残ったのは、極めてあったかい、しかし実に哀しい話で、そのあげくには自分たちだけの小さな幸せに逃げ込むビジョンさえ見えてくる。
この本がこれほど話題になっていることに、いささかの不安を持ちました。
もっともこれは読了直後の感想ですので、変わるかもしれません。
しかし今のところ、誰かに推薦しようという気は全く起こりません。
理解力が衰えてきてるのかもしれませんが。
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