■節子への挽歌5004:カブトムシ
節子
昨日、帰宅したらにこがとんで出てきました。
虫かごを私に見せて、今日、これを捕まえたと言って、うれしそうに見せてくれました。
見ると大きなカブトムシがいました。
にこは今日、検査で病院に行ったのですが、その外で見つけたようです。
にこは以前から、いろんな昆虫を見つけて、私に見せてくれます。
私よりも、昆虫に好かれているのかもしれません。
それもそのはず、にこはつかめた昆虫を自分の虫かごに入れて、えさを与えて、翌日には逃がしてやるのです。
私はなかなか逃がさずぬ、むしろ同居させたいのですが、うまくいったためしがありません。
結局は、昆虫は虫かごや部屋の中で死んでしまうことが多いのです。
娘はそれを知っているので、きっと1日の滞在で逃がすようににこに教えているのでしょう。
私は反面教師だったわけです。
我孫子も昔は庭に様々な昆虫がとんできました。
いまでは、たとえば玉虫やゲンゴロウは来なくなりました。
蝶々も少なくなりましたし、蝉も少なくなってきたように思います。
我が家の庭は、節子がいなくなった後は、できるだけ草木を茂らせて、昆虫たちの場にしたいと思っていましたが、結果は逆でした。
バッタも住みつきませんでしたし、沢蟹はもちろん、魚さえ全滅してしまいました。
適度な手入れは必要なのです。
娘はそうした庭をバッサリと刈り取ってしまい、池までつぶしたいと言っています。
私もそうでしたが、親からの学び方はいろいろあります。
どうもわが家は、反面教師の血が流れているようです。
カブトムシは虫かごの中で用意された蜜を幸せそうに食べています。
娘はいつ来てもいいように、昆虫用のエサは用意しているようです。
これだけは私に似ています。
ちょっとほっとします。
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