■節子への挽歌5017:地区社会福祉協議会の総会での出来事
節子
初めて地区社会福祉協議会の総会に出席しました。
自治会の会長の役割かと思っていたら、どうもそうではないようで、たまたま私たちの自治会では会長が委員になるようです。
そうと知っていたら、誰かもっと適切な人を選んだのですが、と思いました。
私はかつては我孫子の社会福祉協議会には異を唱えたこともあり、あまりいい関係ではなかったからです。
それに社会福祉協議会の運営には大きな違和感をもっています。
しかし地区社会福祉協議会の地道な活動には昔から意義を感じています。
節子も民生委員をしていましたから、活動の実態については少しは知っていました。
真面目な節子はたとえ夫とはいえ、守秘義務があるので話せないとこともあると言っていましたが。
いつものように定刻直前に会場に着きました。まず出席者の多さに驚きましたが、ちょっとしたトラブルがありました。私の席が見当たらないのです。
私は参加の連絡は出していたのですが、なにやら手違いがあったようです。
私を見つけた役員のSさん(なぜか直前にまた案内を届けてくれました)が出てきて、対応してくれました。
不思議なことに、私が投函した委嘱同意書も職員が見つかったといって、謝罪がありました。
私は席はどこでもいいと言ったのですが、席もすぐに作ってくれました。なんだか狐に包まれた感じでした。
偶然ですが、つくられた席の隣が知り合いでした。
私が知っている人は、役員や来賓以外は、その人ひとりだけだったのですが、これも偶然でしょうか。
総会は形式通りの、しかし長い総会でした。
質問もよくわからない話やいささか身勝手な質問(いずれも多分大きな組織にいたであろう男性からの意見発言)で、いささかうんざりしましたが、報告者の真面目さには感心しました。
ところで問題はそこからです。
会が終了し、帰ろうと思ったら、会長がわざわざ私のところにやってきました。
新任の委員は私だけではなく、10人以上います。
しかも今回、私は一言も発言していません。
にもかかわらずなぜ私のところにあいさつに来たのか、不審に思ったのですが、話していると何か私のことを知っているようです。
そこで不躾ながら、どうして私のことをご存じなのですかと質問しました。
私の自治会から地区社協の役員になっているSさんから私のことを聞いたそうです。
ちなみにSさんも私のことをそう詳しくは知らないはずです。
しかし、会長(女性です)の話しぶりから、どうも私のことがわかっているようです。
もし彼女が社会福祉協議会や市の職員から私のことを何か聞いているとしたら、あまり「いい話」ではないでしょう。
しかし、彼女から、ぜひいろいろと協力してほしいと言われると無礙には断れません。
ふと節子の顔を思い出してしまいました。
これは節子のいたずらではないのか。
そう思わされたのです。
社会福祉協議会関連の資料や書籍は最近すべて廃棄してしまいました。
こうと知っていたら残しておくのでした。
資料を捨てると接点ができる。これまで何回も経験してきたことがまた起こりました。
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