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2021/06/23

■節子への挽歌5060:今年もサクランボが届きました

節子

今年も山形からサクランボが届きました。
佐藤一大さんが毎年贈ってきてくれるのです。
一大さんは、一度、湯島のサロンにも来てくれたことがあるので、節子も覚えているでしょう。
当時ははつらつとしたっ若者でした。

最近は山形には行っていません。
一大さんとももう10年以上、会っていないかもしれません。
にもかかわらず毎年サクランボを送ってきてくれるのです。
どうしてそうなったのか全く記憶がありませんが、一大さんが私にサクランボを送ってくれるようになったのは、仕事の関係もなくなってからかなり立ってからです。
そして毎年贈ってくれるようになった。

一大さんと出会いは、山形市が取り組んでいた、市役所の組織文化を変えることを目指した「共創プロジェクト」の時です。
その時の最初の一番若い担当職員は今は副市長です。
一大さんは、私の記憶では確か私がかかわった最後の頃に担当になったのですが、そこで苦労したはずです。

幸いに私とは気持ちがつながりましたが、私は少しずつそのプロジェクトからはなれていき、市長が変わった後はプロジェクトも終了しました。
その後、今度は市民が中心になって全国ベースの大きなプロジェクトを起こすことになり、市民たちから頼まれて私もかかわるようになりました。
市も協力することになり、その担当が一大さんでした。
これもまた感動的なプロジェクトでした。

長々書いてしまいましたが、まあそれだけの縁であり、しかも今はもう何の関係もないのですが、毎年サクランボを送ってきてくれるのです。
まずは節子に供えました。
プロジェクトが終わったら節子と一緒に山形に行く予定でしたが、節子は病気になってしまい、それはかないませんでした。

昨夜、一大さんの家にお礼の電話をしました。
仕事が忙しいはずなので、まだ帰っていないだろうと思いましたが、案の定、まだ仕事でした。
実は彼は、いまワクチン接種の仕事に取り組んでいるのです。

奥さんにお礼を言うと、若いころにいろいろと指導してもらったそうで、といつもの言葉を口にされました。
指導などあまりしていませんし、一大さんに特別のことはしていません。
しかし彼は毎年サクランボを送ってくれる。

人は本当にそれぞれです。
彼からのサクランボは、私にはとてもうれしい贈り物です。
また会える機会が来るといいのですが。

 

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