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2021/07/03

■節子への挽歌5067:夏至も過ぎて、夜が長くなっていくようになりました

節子

夜中に強い雨音で目が覚めました。
今年は空梅雨なのかと思っていましたが、昨日はかなりの雨で各地で雨の被害も出していました。
久しぶりに聞く強い雨音です。
それでそのまま目が覚めてしまいました。
午前3時ころです。

節子がいなくなってから、夜が苦手になってしまいました。
熟睡できなくなったばかりか、夜中に目が覚めると眠れなくなる。
それがとても苦痛な時期もありました。

最近は、目は覚めるもののまた眠れるようになっていますが、夜はどうも嫌いです。
何とも言えない「不安」が襲ってくることもある。
昼間は何でもないことを思い出して、いやな気分になることもある。
夜と昼とは、心は全く違った動きをする。

節子がいなくなってから、なぜか夜の暗闇の暗さが弱まった気がします。
暗くても何となく見えるのです。
そんな気もしています。夜の闇に親しみを感じることもありました。
でも最近は、どうも夜が苦手です。
早く日があけるのを待つことが少なくない。

節子がいなくなってから習慣が変わったことの一つが、寝室のドアを開け放しにして眠るようになったことです。
昨年のリフォームで寝る位置が変わってからは、ベッドに寝ていても廊下が何となく見えるようになりました。
昨夜は3時ころ目が覚めて、寝るでもなく起きるでもなく、いろいろと考え事をしていました。

3時40分頃ですが、廊下を誰かが通ったような気がしました。
音はなく、しかし何となく白っぽいものが動くのが目に入った。
娘がトレイに起きたのかと思ったのですが、その後、音が全くせずに、白い影も出てきませんでした。
久しぶりに亡霊にあったのでしょうか。

その後、いつの間にかまた寝てしまいました。
こんどは、とても嫌な夢で目が覚めてしまった。
友人に裏切られたようで、何かとても起こっている自分の記憶が残っていました。
雨音はもうなくなっていました。

久しぶりに、大きな不安に包まれた夜でした。
夜は本当に嫌いです。
不安に襲われた夜は、いつも節子が受け止めてくれていたのですが。

夏至も過ぎて、夜が長くなっていくようになりました。
私には苦手の季節がはじまりました。

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