■「ちょっと気になることを話し合う場サロン」も大切かもしれません
我孫子市の市議会を傍聴しつづけている友人がいます。
議会を傍聴するだけではありません。
そこで何かおかしいと気づいたことに出合うと、自分でしっかりと調べるのです。
普通の市民が、そうやって調べることは簡単なことではありません。
時間もかかれば費用もかかります。いやな思いをすることもあるでしょう。
しかもしっかりと調べたことを踏まえて、関係者に対する働きかけもするのです。
彼のおかげで改善されたことも少なくありません。
その人の存在は、もちろん市議会議員や市役所職員も知っていますが、だからといって、私欲のために何かをすることは全くありません。
その人の行動は見事というしかありません。
私がその人に会ったのはもう20年ほど前です。
時々、その人からお話を聞いて、驚かされることも少なくありませんでした。
いろんなことを学ばせてもらったこともあります。
今年になってからも、その人が調べたある問題の資料がどっさりと届き、お話も聞かせてもらいました。
1か月ほど前にお会いした時に、あることを調べているとお聞きしていました。
その人から連絡があって、今日、お会いしました。
またいろいろな問題にぶつかってしまったようです。
以前、湯島でサロンをやってくれた損保犯罪対策委員会代表の濱中さんが、公表されている資料をきちんと分析するだけで、驚くべき不都合な事実が見えてくる、と話していたのを思い出しました。私たちは、たくさんの「不都合な真実」を見過ごすことにあまりに慣れきってしまっているようです。
今回、その人がぶつかった問題は、私にはかなり大切な問題だと思われました。
放置するわけにはいかないでしょう。
行動を起こす前に、客観的な評価を確認したいと言うので私に話してくださったのです。
いささか複雑な問題なので、自分一人で考えているとわからなくなる。
人は話しながら考えるものです。
2時間、じっくりと話を聞いたので、少しはお役に立てたかもしれません。
「ちょっと気になったこと」を調べていくと、時に問題にぶつかります。
その時に、気楽に話を聞いてもらって話し合える場があるといいかもしれません。
彼のように一人で頑張れる人は多くはありませんから。
こんど我孫子で、「はじまり場サロン」を開催しますが、もう一つ、「ちょっと気になることを話し合う場サロン」も大切かもしれません。
「茶色の朝サロン」の地域版です。
しかしこう次々とサロンを増やしていくと遠からず破綻するでしょう。
困ったものです。
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