■節子への挽歌5065:「ヨーロッパ思想史」を通読しました(2021年7月1日)
節子
この3日間、久しぶりに読書にはまっていました。
「ヨーロッパ思想史」という本です。
古代ギリシアのタレスから始まって、現代までの通史で、高校の教科書のような本なのですが、なんだか久しぶりに勉強するような気がして、かなり時間をかけて読みました。
特に私にはほとんど知識のないキリスト教の思想史が新鮮でした。
改めて宗教の存在の大きさを感じました。
この歳になって、こんな教科書のような本を読んでどういう意味があるのかという気もしないでもないのですが、知らないことを知ることは楽しいことです。
それに意外と気づいていなかったことにはっとさせられることもあり、雑然と頭の中にある知識が何となくつながっていくのは楽しいのです。
本を読むのは朝が向いています。
朝起きてすぐに読みだす。
そのために挽歌がまたあまり書けませんでした。
ようやく再開した時評編もこの数日またサボってしまいました。
以前と違い、何かができれば何かができない。
やはりこれも歳のせいかもしれません。
何をやっても以前ほどてきぱきとはこなせなくなってしまっています。
歳を感ずるのはもうひとつ、映画を見ていても、理解力が低下していることです。
特にテンポの速い最近の映画にはなかなかついていけないのです。
たとえば、最近、ユカから教えてもらって「テネット」という映画をテレビで観ました。
時間の逆行を引き起こす機械を操作して、第三次世界大戦を回避する映画です。
全くついていけない。
この監督の作品の「インセプション」という夢のまた夢ののさらにその奥の夢の話くらいまでは何とかついていけたのですが、今回の「テネット」はもうまるでついていけませんでした。
もう2~3回観ればある程度理解できるかもしれませんが、論理矛盾も見つかることでしょう。
そうした矛盾も消化する力も衰えています。
話がずれてしまいましたが、「ヨーロッパ思想史」はなんだか勉強した気分で、読み終えた時の気分はちょっと若返った気がしました。
たまにはこういう本もいいものです。
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