■黒い雨はどこまで降ったか
昨日、署名のご案内をした「黒い雨訴訟」に関して、長年、この問題に取り組んでいる気象専門家の増田善信さんのお話を分かりやすくまとめた動画がユーチューブで公開されています。
この制作にも取り組んでいる権上さんがこう書いてきてくれました。
直爆被害者に比べ、降った範囲の広い黑い雨被害者は、被爆者のマイノリティーと呼ばれるほど、差別を受けてきています。圧倒的に数が多いためです。
そして、76年たった現在、生存者は減っていますが、福島事故への影響を忖度し国はいまだ認めたくない思いです。この判決が、初めて内部被ばくを認めたものだからです。
過去は常に現在と未来につながっている。
改めてそう思いました。
この数本の動画は、増田さんの講演を聴いた数人の仲間が自分たちで制作したようです。
動画の説明に、そのチームメンバーが出てきますが、しばらく会っていない友人が2人、名を連ねていました。かつてやっていた科学技術倫理関係のNPOのメンバーです。そのNPOは所期の目的を達成して解散したのですが、おふたりはこういう形で実践活動を続けていたのです。
ちなみに、昨年くらいから、厚生労働省の姿勢も変化してきていて、裁判とは別に厚労省の黑い雨雨域検討会というものがつくられ、増田さんご自身も参加されているそうです。
益田さんはまもなく97歳。
お時間が許すときにぜひご覧ください。
一度、湯島のサロンでも取り上げられればと思います。
日本語地球被曝 黒い雨はどこまで降ったか
https://www.youtube.com/watch?v=PG9QOZPSIk4
本編 〇黒い雨はどこまで降ったか~気象専門家増田善信の約束
https://www.youtube.com/watch?v=FLVW5Lv1q8s
いずれも映画版もできています。
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