■節子への挽歌5073:中国ドラマ「三国志」
節子
この3か月ほど中国のテレビドラマ「三国志」を観ていました。
「三国志」と言っても、正確なタイトルは「三国志の秘密」というもので、漢王朝側から魏の曹操との確執を軸に描いた作品です。
史実では、漢の最後の皇帝献帝が早々に帝位を譲ったとなっていますが、実はその献帝には双子の兄弟がいて、献帝が病死した後入れ替わり、魏に帝位を譲ったという話です。
三国志に出てくる代表的な人物がたくさん登場しますが、その描き方も新鮮です。
とりわけ司馬懿が準主役の形で活躍します。
登場人物はそれぞれに魅力的ですが、私は曹操や曹丕にも惹かれました。
ちなみに三国志演義などと違い、劉備や孫権は登場しません。
最後は献帝に入れ替わった双子の弟が帝位を退位し、史実では曹操に毒殺されたと言われている皇后も実は生きていて、2人が結ばれるのですが、そのお膳立てをしたのが司馬懿というのです。いうまでもなく司馬懿は三国時代を終わらせた統一王朝晋の始祖です。
後半はラブロマンス物語になってしまっていますが、ほぼすべてのカップルが不幸になるのに、主人公の2人だけが幸せになるというのもいかにもという感じですが、そういう結果になったのは主人公の皇帝が根っからの平和主義者で強い信念の持ち主だったからという設定です。
主人公は物語の主役としての魅力はあまりないのですが、理想の象徴のように描かれています。
民の平和を願うものは自らも平和になれる。
このドラマのために、並行して横山光輝のコミック「三国志」30巻も読みましたし、三国志の解説書や当時の中国の歴史の一般書も読みました。そのおかげで時代背景や登場人物の位置づけもわかり、破天荒な物語の展開にもついていけました。
その「三国志」も終わってしまったので、ちょっと残念です。
一時期、韓国の時代物ドラマにはまっていたことがありますが、節子がいた頃はこういうドラマはまず観なかった。
節子がいなくなってから私の見るドラマも少し変わってきたかもしれません。
もしかしたら、節子がそうさせているのかもしれません。
そんな気がしながら、いつも「三国志」を観ていました。
そのドラマも終わり、ちょっと残念です。
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