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2021/08/11

■節子への挽歌5110:懐かしい写真

節子

また少しずつ資料や書類の整理を再開しだしました。
今日はまた懐かしい写真が出てきました。
そのなかに、昔、ハワイのキラウエア火山を見に行ったツアー仲間が数年後に湯島で集まった写真が出てきました。

キラウエア火山ツアーは、日経の出していた雑誌「サイエンス」が公募した懸賞論文の入選者が招待されたのです。
実に幸運にも、私たち夫婦は夫婦で入賞したのです。
ツアーは実に楽しいものでした。

ツアーから数年たって、みんなで会おうという話g出て、私たちが全員に呼びかけさせてもらい、湯島で会ったのです。
おふたりだけで参加できませんでしたが、大阪からも含めて7人が参加。
最後に、節子が撮ってくれたみんなの写真がありますが、節子も含めて、半分の人はもういません。

松崎さんはとても個性的な化学者でしたが、若くして急逝。
粘菌に詳しい植物学者の前田さんはその後、渡米しましたが、数年前に亡くなりました。
他の方も次第に連絡が取れなくなり、いまお付き合いのあるのは、科学倫理に取り組む杉本さんとデザイナーの福田さんくらいです。

その後、一番活躍したのは、茂木健一郎さんですが、当時はまだ高校生。
湯島で集まった時には、もう異才ぶりを発揮していて、その後、英国に留学したため、交流は途絶えてしまいました。
写真では、節子と話している写真もあり、まだどこかの幼い面影が残っています。
茂木さんは、今日もテレビで拝見しましたが、当時の面影はもうあまりありません。

写真と言えば、もっと懐かしい写真も出てきました。
最初に2人で東京に来た時の写真です。
あの頃の節子は、とても明るくて素直で前ばかり見ていた。
それに比べて、私はちょっと斜に構えているところがありました。
私が当時よりも少しは素直になったとすれば、節子のおかげと言えるでしょう。

いずれも実に懐かしい写真です。
茂木さんにもまた会いたい気もしますが、もう遠くに行ってしまった気もします。

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