■節子への挽歌5106:最後の3人作業
節子
久しぶりに武田さんと藤原さんと3人で食事をしました。
2人とも、節子と一緒にやっていたサロンの時の常連でした。
最近は、2人ともあまり来ませんが、それでも年に数回はやってきます。
今日、会食したのは、武田さんのライフワークを応援しようということです。
その内容はどうであれ、ライフワークを持っている人は幸せです。
武田さんはもう長いこと、「日本の政治をもっと民主主義に近づけよう」という活動に取り組んでいます。
もっとも、これまでは運動としてというよりも、そう考えをまとめ出版していくという活動でしたが、今年から仕事を辞めたので、全生活をかけて運動を起こしたいというのです。
ただ武田さんはあまりに長いこと、比較的自分と友人たちとの世界で考えてきたため、どうしても考えに限界があります。
さらにまた武田さんは戦争に関する書籍が大好きで、たくさん読んでいるため、それにかなり影響を与えられています。
時にとても面白いことを言い出しますが、ちょっと表現が短絡的なことがある。
それでせっかくの長年の活動もなかなか広がってこなかった。
そんな気がします。
でもよく考えていくと、武田さんの問題提起は、一見陳腐のようで実はラディカルな面を持っています。
そうした新規性がなかなか伝わらない。
どうにかしてそれを活かして運動を起こせないかと私も何回か取り組んだのですが、武田さんとは意見が分かれ、何回も決裂してきたのです。
でもまあお互いにもう先のない歳になりましたので、今度は意見の違いを大事にしながら、協働していこうと決めたのです。
さてさてどうなりますか。
いずれにしろ3人の、これが最後の共同作業になるかもしれません。
できるならば3年は続けたいものですが。
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