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2021/08/11

■第16回万葉集サロン「万葉集と詞の嫗たち」のご案内

16回の万葉集サロンは、予告通り、8月21日に開催します。
テーマは「万葉集と詞の嫗たち」です。

升田さんからの案内です。

前回は、男と女の問答歌の中から、記憶言語(序詞・枕詞など)の古代的意味を共有することに軸足を置いた応酬歌を読みました。そこに「意識」は分有を保ちながら発展し、自由な対話性を発揮する「個性」が顕現されてくることに触れました。

取り上げた石川郎女と久米禅師・石川女郞と大伴田主の問答歌の石川郎女には「詞の嫗」の姿が思われて、郎女の「意識」のありどころはどこにあったのかを考えさせます。石川は蘇我と複姓を持ち、その祖には景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5朝に仕えたという伝説的人物武内宿禰がいます。その上で、万葉集編纂に関わったとされる大伴坂上郎女との類縁関係は深い意味を持つように思います。

万葉集編纂の裏で、「詞の嫗」あるいは「語部」たちは言葉や歌による新たな歴史的時空を見いだそうとしたのか。古代の女たちの「言葉と歌」の世界がどう動いたのか動かなかったのか。今回は特に石川郎女に的をしぼって、これまでと少し違う角度から万葉集を見てみたいと思います。

また新しい万葉の世界を楽しませてもらえそうです。
初めての方ももちろん、「万葉集」を読んだこともない方も歓迎です。

〇日時:2021年8月21日(土曜日)午後2時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇講師:升田淑子さん(万葉集大好き研究者/元昭和女子大学教授)
〇テーマ:「万葉集と詞の嫗たち」
〇会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com

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