■少しでも命が助かる(可能性が高い)行動をとってください??
西日本を中心にまた大雨被害が広がっています。
そんな時に不謹慎かもしれませんが、報道を聴いていて、どうも気になる言葉があります。
「少しでも命が助かる(可能性が高い)行動をとってください」という言葉です。
今回に始まったことではなく、少し前からこういう言葉をよく聞くようになりました。
少しでも命が助かる?
命を守るではないのか?
文法的には正しいのかもしれませんが、どうもこの言葉には違和感があります。
自分が主体的な存在として扱われていないような、そんな気がしてしまうのです。
コロナがらみでの「人流」という言葉も不快ですが、あれと同じ違和感があります。
この言葉に限らず、最近はどうも、危険を煽るような刺激的な呼びかけが増えています。
しかも、自分で意志をもって行動することも、なんとなく否定されているような気さえします。自分の目や耳で危険を確認するよりも、テレビやネットの情報がたくさんあるので、それにむしろ頼るようにとも言われます。
しかし、行政による警報がもし間違っていたとしたら、どうなるのか。
私はやはり自分の身心で危険を察知し行動を自分で判断することを基本にしようと思っています。
コロナ感染症対策も、そう務めていますので。
自然の猛威から学ぶことはたくさんあります。
「少しでも命が助かる行動」ではなく、「自分でしっかりと命を守る行動」こそが、大切なことだと思っています。
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