■節子への挽歌5130:この1か月、大澤真幸さんの本にはまっていました
節子
この1か月近く、大澤真幸さんの本を読んでいました。
そのおかげでいろんな意味で私の世界観が少し変わった気がします。
1か月近くもはまっていた本というのは、「〈世界史〉の哲学」シリーズの7冊です。
各巻300~700頁の本なのと、図書館から借りての読破だったので、1か月もかかってしまったのです。
テーマは近代西洋とは何かというような話なのですが、書き出しが2つの刑死からだったのに思わず引き込まれてしまったのです。
2つの刑死とはキリストとソクラテスです。
久しぶりに世界観を変えさせられてしまったような気がします。
大澤真幸さんとは一度だけご一緒したことがあります。
半田さんが企画した連続特別講義の、たしか2回目のゲストでした。
当時はまだ新進気鋭の学者という感じでしたが、お話はとても重い鹵獲、以来、彼の著作は何冊か読ませてもらい、気になる人の一人になりました。
一般的な書籍はかなり読んでいますが、今回の「〈世界史〉の哲学」シリーズを読んで、改めて大澤さんの魅力に引き込まれてしまいました。
最近の私の読書力はかなり低下しています。
それ以前に、視力が悪くなり、読みづらいのです。
そのためかなりの苦戦でしたが、7冊とも、ノートを取りながらかなりていねいに読みました。
こんなにはまったことは久しぶりです。
しかし、そのおかげで知らなかったこともたくさん学ぶことができましたし、これまでの断片的な知識がいろいろとつながり、世界観が少しだけ豊かになった気がします。
世界はだいぶ良く見えてきた。
しかし世界が見えてくると、その世界から分かれることになる。
それがちょっと残念な気がします。
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