■「ネオ・ヒューマン」
今朝から読みだした「ネオ・ヒューマン」を読み終えました。
「ネオ・ヒューマン」というタイトルに惹かれて、読んだのですが、内容は全く違い、 ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された著者(ピーター・スコット・モーガン)が、自らを実験台にサイボーグとして生きることを決意し、実行した記録でした。
「ネオ・ヒューマン」についての解説などは全くありませんが(原題もHuman Cyborgとはありますが、Neo Humanの文字はありません)、生々しい実話のおかげで、Neo Humanという概念への理解は深まります。
著者は、重要な宇宙の法則は次の3つしかない、と言い切ります。
1.科学こそ、魔法への唯一の道である。
2.人類が偉大なのは、ルールをぶっ壊す存在だから。
3.愛は - 最終的に - すべてに勝つ。
「ルールを壊してこそ人間」であり、すべては「愛」から始まるというのも、本書の重要なメッセージです。この点には完全に共感します。
ネオ・ヒューマンについて考える視野を広げてもらった気がします。
本書の最後は、21年先にAIとのコラボレーションによって高解像度のアバターとして活動するサイボーグとして生きてきた著者の死が語られています。
死こそが、人間の証というわけですが、ただそう言い切っているわけではなく、いささか含みを残しているような気がします。ここも共感します。
これは実話であり、おそらく映画化されるでしょう。
18日に湯島でムーンショット計画のサロンがありますが、現実はここまで来ています。
AIとどう向き合うか。死をどう位置づけるか。
とても1回のサロンでは終わらないテーマですが、「生きるとは何か」「人間とは何か」を秋からの湯島の基本テーマにしようと思っています。
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