■節子への挽歌5152:80歳だから話さない
節子
ユカから聞いた話です。
今日はユカの誕生日で、ジュンとにこと3人で回転寿司に行ったそうです。
私は湯島に行く日だったので、参加はしませんでしたが、ユカに、にこにどうしておさむさんと話をしないのか訊いておいてほしいと頼んでいたのです。
一時期、話さなかった理由は心当たりがあります。
私がきちんと「にこ」という名前を呼ばずに、「ちびたん」とか「にこベー」とか呼んでいたからです。それが嫌だったそうです。
その後、私も反省して、名前で呼ぶようになったのですが、なぜかまた時々、話さなくなる。
まったく話さないわけではなく、昨日のように2人で出かけた時などは、自転車をこぎながらでもひっきりなしに話しては来るのです。
しかし、帰宅するとまたなかなか話さなくなる。
昔はよく「タッチ」もしていましたが、今は返してこない。
そこで、ユカに頼んで、訊いてもらったわけです。
私が直接質問しても答えがないからです。
その答えはなんと、「80歳だから話さない」ということだったそうです。
そういえば、以前、一度、私のことを「死んだおさむさん」といったことがあります。
もしかしたら、にこには私が半分彼岸に行っていることが見えているのかもしれません。
子どもは、5,6歳の頃まで、誕生前のことや前世のことを記憶していると言われます。
私もとき度、にこに、生まれる前のこと思い出した?」と質問していますが、「思い出さない」といつも応えられます。でももしかしたら、思い出しているのかもしれません。
そうした私には見えない世界が、時々、見えてきて、話さなくなるのかもしれないというのが私の考えなのですが、残念ながら確かめようがない。
でも、「80歳だから話さない」とはどういうことか、改めてにこに訊いてみようと思います。
どういう答えが返ってくるでしょうか。
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