■岸田さんをまずは信じたいです
どうも私のまわりでは、自民党総裁に岸田さんが選ばれたことの評判はよくありません。
私は、ホッとしていますが、多くの人は河野さんに期待していたようです。
たしかに安倍政権での岸田さんの言動から、岸田さんにはあまり期待できない人もいるかもしれません。安保法制の議論の時の様子を私もしっかりと見ていますので、岸田さんには失望していました。
しかし、いま日本の政治に必要なのは、誠実さではないかと思っています。
そういう意味では、河野さんには誠実さは感じません。
脱原発発言にも全く信頼はできません。河野さんは、首相になった途端に、原発支援に変わりかねない。自らのワクチン行政への言及には、驚きました。小泉進次郎さんと同じく、決めつける人なので、世界はたぶんあまり見えていない。
私は、政治を任せる人には、誠実さと謙虚さを一番期待します。
それさえあれば、政策はみんなで議論していけばいい。
そのために国会と官僚制度があるのですから。
私にとって河野さんは論外の候補者でした。
ところで岸田さんです。
総裁になった途端に、もう否定的なことを言う人が多い。
「野党」も、顔を変えても自民党は変わらないと言い続けています。
言い換えれば、「野党」もまた、自らを変えようとしていない。
私には阿部さんや菅さんと枝野さんは同じように見えてしまいます。自分の狭い世界で生きている。それでは開かれた政治はできない。
しかし、国民側にも気になることが多い。
米国の神学者ラインホールド・ニーバーの有名な祈りの言葉があります。
-神よ
変えることのできるものについ
それを変えるだけの勇気を与えたまえ
変えることのできないものについては
それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ
そして
変えることのできるものと
変えることのできないものとを
見分ける知恵を与えたまえ
主旨はちょっと違いますが、私は決まったことからまずは考えたいといつも思っています。
日本の首相が岸田さんになるのであれば、まずは岸田さんに期待したい。
岸田さんのいいところを信じたい。
たとえば、岸田さんが、国民の声を「聴く」といっているのであれば、それを信じたい。
昨日の夕方の最初の記者会見の記者の姿勢には違和感がありました。
実はいま、地元でもある問題が起きていて、私は反対なのか賛成なのか、ある人に問われました。私は反対でも賛成でもなく、みんなにとっ
「いい結果」を目指したいだけです。少なくとも「反対」だけからでは何も始まらないと答えました。
批判するのはいい。
しかし相手の良さを見つけることも、大切なのではないかと思います。
岸田さんの良さを見つけて、それを応援していきたい。
その上で、批判すべきは批判し、必要があれば反対活動にも取り組みたい。
念のために言えば、仮に河野さんが総裁に選ばれても、私はそうしたと思います。
いずれにしろ日本の政治を方向づけているのは、私たち一人ひとりの行動なのですから。
ますは、信ずるところから始めたい。
信じない人から信じられるはずはありませんか。
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