■人間らしく生きることの大切さ
最近の湯島サロンの大きなテーマのひとつが「人間とは何か」です。
それで、関連した著作を何冊か読んでいるのですが、今日は戸谷洋志さんの「ハンス・ヨナス 未来への責任」を読みました。
表紙にはタイトルと並んで、「やがて来たる子どもたちのための倫理学」と書かれています。
ハンス・ヨナスは、「未来倫理学」の問題にいち早く取り組んだユダヤ人哲学者です。この本は、戸谷さんの博士論文をもとにした本ですが、基本的にリライトしたようで、とても読みやすい本です。
本書の「はじめに」は次の文章から始まります。
私たちは、まだ生まれていない未来の世代を脅かす力をもっている。
私たちの生き方が、未来の生きる人たちに大きな影響を与えるというわけです。
私も、この頃、そのことを強く意識できるようになってきました。
ヨナスの「未来倫理学」のポイントは次の原則に要約されます。
あなたの行為の影響が、地上における本当に人間らしい生き方の永続と両立するように、行為せよ。
人間らしく生きる。
これは私の生活信条に一致します。
今度の日曜日9月18日、湯島では「ムーンショット計画」をテーマにしたサロンがあります。ムーンショット計画とは、いま日本政府が進めている未来計画です。基本にはトランス・ヒューマニズムの思想があります。
気が向いたらどうぞ。
人間らしさとはいったい何なのか。
サロンでは直接話題にはならないと思いますが、じっくりと考えたいテーマです。
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