■節子への挽歌5163:ワトソン夫妻の再会
節子
だいぶ前に話題になったライアル・ワトソンの「エレファントム」を読みました。
とても不思議な、幻の象(エレファントム)とワトソンの交流の本ですが、その「あとがき」にワトソンと交流のあった人が、ワトソン夫妻の散骨の話を書いています。
ワトソン夫人はアメリカ・サンタフェで亡くなりましたが、その遺骨はワトソンの手でハワイ沖に散骨されました。夫人の遺骨を魚の餌に混ぜ、2人がよく一緒に潜りに行った海に撒いたのです。「そうすると、魚に食べられて、いろいろな所に行けるから」。
そして5年後、ワトソンはオーストラリアで脳梗塞で亡くなりました。ワトソンの弟のアンドリューさんがワトソンさんの遺骨を散骨しようと海岸に出ると、沖合にはザトウクジラの小さな群れが来ていたそうです。その時期、ザトウクジラが回遊してくるのは珍しいのだそうです。
散骨を済ませると、ザトウクジラたちは東に向かって泳いで行ったそうです。ワトソンさんの遺骨を「食べた」ザトウクジラたちは、南太平洋を渡ってペルーに向かい、そこを経由して最終的にハワイ沖に向かったはずだとアンドリューさんは言います。
ワトソン夫妻は、そこで5年ぶりに再会している。
この話を読んだら、この本を読みたくなりました。
ライアル・ワトソンの著書はそれなりに読んだつもりでしたが、まだ読んでいない本がたくさんあります。改めてまた読んでみようと思います。
ちなみに、「エレファントム」には幽霊の話が出てきます。
幽霊は実在する。生物体から散乱した細胞がそれを構成しているというのですが、納得してしまいました。
私のワトソンの読み込みが表層的だったようです。
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