■節子への挽歌5173:ゾロアスターとペルセポリス
節子
ずっと気になっているゾロアスターの本を2冊読みました。
すべての宗教はゾロアスターに端を発しているという考えをむかし何かの本で読んだような気がしていて、ゾロアスターが気になっていたのですが、万葉集サロンをやってくれている升田さんが、持統天皇の天武天皇挽歌の中に、ゾロアスター教を思わせる歌があると教えてくれたのです。
次の2首です。
燃ゆる火も取りて裹(つつ)みて袋には入ると言わずや面(おも)知るを雲(巻2-160)
神山にたなびく雲の青雲の星離れ行き月を離れて(巻2-161)
必ずしもまだ訓も定まっていない歌のようですが、「火を袋に入れるとか星などはゾロアスター教を思わせる」と升田さんは言います。
ゾロアスター教は拝火教と言われるように、火が大切にされていますが、私には同時に「水」もまた大切にされているような気がしています。
その象徴が東大寺二月堂のお水取りです。
その日、二月堂では韃靼の火祭りのような人ともに、若狭の遠敷川から送られた水が主役です。
ゾロアスター教の拝火の祭壇遺跡には、イランに行ったときに節子と一緒に登ったことがあります。
エジプトに並んでイランの旅は私にはできればもう一度行きたい旅です。
今日もゾロアスターの本を読んでいたら、ペルセポリスの話が出てきましたが、印象的な旅でした。イランは、節子もとても楽しんでくれた旅でした。
もう海外に行くことはないでしょう。
イスファハンで購入してきたペルセポリスの写真集を久しぶりに引っ張り出しました。
これからは写真やテレビで海外を楽しむしかありません。
節子といったときに写真もどこかにあるはずですが、あまりにもたくさんあるので探すのも面倒です。
節子が出て来るので、あまり見たいとも思いませんし。
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